盛岡タイムス Web News 2013年  7月  7日 (日)

       

■ 在宅患者に安心感を提供 NPOヘルスプロモーションいわて 雫石で訪問看護ステーション

     
  町健康センター内に7月から開設された、しずくいし訪問看護ステーション「心」のスタッフら  
  町健康センター内に7月から開設された、しずくいし訪問看護ステーション「心」のスタッフら
 

 医師や保健師、作業療法士ら保健・医療・福祉の多分野のメンバーで組織するNPO法人ヘルスプロモーションいわて(滝沢村、立身政信理事長)は7月から、雫石町で訪問看護事業を開始した。同町万田渡の町健康センター内にしずくいし訪問看護ステーション「心」を開設。住み慣れた地域で安心して生活を送ることができるよう、看護師や保健師が医師と連携しながら在宅患者らのサポートを行う。

  同ステーションは、看護師と事務職を含め、常勤3人、非常勤2人が24時間体制で運営する。主治医の指示や患者、家族らの要請によって、看護師が在宅患者を定期的に訪問。服薬のサポートのほか、たんの吸引、患部のマッサージ、床ずれの治療、ケアマネジャーを通した訪問入浴の提案などを実施する。

  同町では町中心部に町立雫石診療所があるものの、西山診療所や個人医院の閉鎖などにより、地域医療の確保が課題となっている。町によると同町の要介護者は約800人。これまでも訪問介護を必要とする在宅患者や家族がいたものの、隣接する盛岡市や滝沢村の訪問看護ステーションを利用してきた。

  身近に訪問看護ステーションがあることは、定期的な訪問によるサポート体制の充実が図られ、在宅患者の安心感につながるほか、家族の介護の負担軽減や緊急時の相談先の確保としても大きな意義がある。同法人の高橋栄子副理事長は「24時間、365日つながっていることが、患者や家族の安心につながっていく」と話す。

  町としても町健康センター内に訪問看護ステーションが開設されるメリットは大きい。診療所や福祉分野と日常的に連携をとることで情報が一元化でき、それぞれが担う役割が明確化する。ひいては町全体のサポート体制の構築にもつながり、町民の病気の予防なども期待される。

  同ステーションの熊谷順子所長は「状況が悪くなったから入院し、良くなったから自宅に帰るのではなく、定期的に関わっていくことによって患者が安定して家にいられる時間が長くなったり、家族の負担が軽減される。状況は人それぞれ違うが、どこかに必要としている人がいる。みんなで連携し、継続して診ていくことで、何かが変われると思う」と訪問看護の意義を語る。

  同法人の訪問看護事業についての問い合わせは、しずくいし訪問看護ステーション心(電話681―6502)まで。



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