盛岡タイムス Web News 2013年  7月  9日 (火)

       

■  朝ドラが経済波及効果 夏の観光誘客にも期待 NHK「あまちゃん」で岩手に脚光

     
  「あまちゃん」をPRする盛岡駅のコーナー  
 
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  久慈市を舞台にしたNHKの朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の人気が、県内に経済効果を広げている。盛岡市内の食堂では久慈の名物「まめぶ汁」をメニューに加えるなど、観光客のリクエストに応えている。久慈のロケ地ではシャトルバスを運行し、多くの観光客でにぎわっている。盛岡を舞台に2007年放映された連続テレビ小説「どんど晴れ」を上回る県内観光への誘発が期待される。

  JR盛岡駅2階の「南部いろり庵」では6月から「まめぶ汁」を数量限定のメニューに加えた。まめぶ汁は久慈市の山形地区の郷土料理で、クルミや黒砂糖を包んだ団子の「まめぶ」を野菜などと一緒にだしで煮込む。

  ドラマに登場するや、岩手名物として知名度が急上昇。盛岡駅の吉田正樹助役は「列車やバスに『あまちゃん』を見ての動きが出ているし、盛岡まで来れば、『まめぶ汁』を食べられると思う人が多くなり、振る舞い始めた」と話し、メディアの効果を肌で感じている。駅の構内にはドラマの登場人物をあしらったディスプレーを設置し、観光客にアピールする。

  盛岡市の岩手県北バスは、盛岡から久慈までの特急「久慈こはく号」を2往復から3往復に増発。「あまちゃん」に合わせて、「ドラマで賑(にぎ)わう久慈!二子朝市とドラマの舞台小袖漁港」などのバス旅の企画で、久慈地方に誘客した。舞台となった久慈市の小袖海岸は、交通事情によりマイカー規制があるため、臨時路線バスを運行している。

  同社乗合事業部の藤原昌広部長は「これから夏休みに入るので期待したい。現地は自家用車のお客さんがかなり来ており、ゴールデンウイークにはバスに2千人ほど乗る日があった」と話しており、行楽シーズンに向けて期待する。

  ドラマには盛岡市出身の女優、伊勢志摩さんが、漁協の事務員の「花巻珠子」役で出演。伊勢さんはドラマの脚本の宮藤官九郎さんと同じく劇団「大人計画」に所属し、舞台やテレビで活躍している。

  ストーリーはもとより、リズミカルなテーマソングも人気。作曲者の大友良英さんは、インディーズ時代の1994年に盛岡市で公演したことがある。

  その際に前座のバンドで共演した盛岡市のデザイナーの金谷克己さんは「アンダーグラウンドの活動をしていたとき、共演したことがあるが、まな板を改造したギターを弾いていた印象がある。今、朝のドラマのメジャーなフィールドで活動しているのは不思議な気がするが、これを縁にまた岩手に演奏に来てほしい」と話し、活動の広がりに期待する。


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