盛岡タイムス Web News 2013年  7月  16日 (火)

       

■  比例も舌戦中 混戦の岩手区も影響か 衆院選と違う制度に注意


     
   選挙区とは別のもう一つの戦い、比例代表への有権者の一票は?(写真は盛岡市役所内の期日前投票所)  
   選挙区とは別のもう一つの戦い、比例代表への有権者の一票は?(写真は盛岡市役所内の期日前投票所)
 

  第23回参院選は選挙戦終盤に入り、岩手選挙区(改選1)は候補6人がしのぎを削っている。本県を含む都道府県別の選挙区選挙(定数73)とは別に、比例代表制(同48)も舌戦を展開中だ。衆院選の比例と制度が異なり、候補本人の名前を書いて投票してもらうことが自らの当選を大きく引き寄せる。こうした中、混戦模様の岩手選挙区候補と別の党派へ投票しようとする有権者の「バランス感覚」が働き、選挙区候補の当落に影響を与える可能性も高い。

  ■比例と選挙区分ける「バランス感覚」

  総務省によると、今回比例には12政党・諸派から参議院名簿が提出され、合計162人が立候補している。各党派の候補者数は最も少ないところが3人、最大が30人。

  本県居住者では自民党新人の佐々木洋平氏(71)、生活の党現職の藤原良信氏(61)が立候補。佐々木氏は一関市に、藤原氏は大船渡市と盛岡市下太田にそれぞれ事務所がある。ほかに釜石市出身の女性が諸派新人で立候補している。

  県内各党派では、民主党、生活の党、共産党、幸福実現党が党選挙区候補と連動。連立政権を組む自民党は選挙区、公明党は比例で住み分けて協力。社民党は今回選挙区擁立を見送って比例中心の戦い。

  県政界は昨年7月以来の民主の四分五裂、全国的に高い支持率で追い風の自民など勢力図が激変。選挙区は過去最多の候補6人がしのぎを削る。選挙への反応が鈍かった有権者も、選挙公報が各世帯に届き、3連休中に全陣営が盛岡地域で舌戦を繰り広げたことにより、関心が高まりつつある。

  こうした中、有権者は混戦模様の選挙区選挙で投票する候補者と、比例は別の党派またはその候補へ投票する可能性が出ている。県内有権者のいわゆる「バランス感覚」が働くことで、選挙区候補の選択への影響が考えられる。

  ■比例当選に必要なのは「個人票」

  参院選比例は、有権者が名簿に載っている候補者1人の名前を書いて投票する「個人票」、政党名を書いて投票する「政党票」どちらかで投票する。個人票と政党票を合算した得票数に応じて各党派の獲得議席が決まる。これが「ドント式」と呼ばれる。

  比例候補は個人票の多かった順に、各党派の獲得議席数に応じて当選する「非拘束名簿方式」。2001年から導入された。

  衆院選比例は小選挙区との並立制で「拘束名簿方式」。選挙区と重複立候補でき、当選は名簿順位や選挙区の惜敗率で決まる。全国11ブロックの比例区があるのに対し、参院選は全国統一だ。

  このため個人票を多く集め、同じ党派の候補の当選にも貢献する全国的な知名度を持つ候補が擁立される。大きな業界団体の支持を得られる候補も比例に回る。組織力の高い政党では、複数登載されている名簿から地域で推す候補を区分して支持者に投票を訴える場合もある。

  個人票にせよ、政党票にせよ得票総数が多くなければ議席は得られない。候補者自身は個人票がないと、当選が危うい。選挙区候補のように各自に選車があっても、17日間で全国くまなく支持を訴えるのは至難の業。出身地域を重点的に回るなど工夫が必要だ。

  このため比例候補は、個人票を集めるためインターネットのホームページで投票方法を紹介したり、有権者に個人名を書くよう呼び掛ける陣営もある。


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