盛岡タイムス Web News 2013年  9月  17日 (火)

       

■  玉山区で孤立の住民救出へ 台風18号接近で繋など避難勧告


     
   先月の豪雨被害の爪痕が残る雫石川が再び氾濫(写真は左岸の雫石大橋下流方向。16日午後3時30分ごろ)  
   先月の豪雨被害の爪痕が残る雫石川が再び氾濫(写真は左岸の雫石大橋下流方向。16日午後3時30分ごろ)
 

 大型の台風18号は16日、本県を通過した。県内は同日朝から断続的に強い雨が降り、風も強まった。盛岡地方気象台は各地に大雨洪水警報、広範囲に土砂災害警戒情報を発表し、注意を呼び掛けた。北上市で男性一人が死亡し、盛岡市は玉山区好摩などで孤立した住民の救助に自衛隊の派遣を要請した。8月9日の記録的豪雨で被害を受けた県央部では二次被害の拡大が懸念され、同市は繋地区などに避難勧告を出し、雫石町は各地に避難所を開設。台風通過後も雨で山間部から大量の土砂や水が河川や沢に流れ、先月の被災地域は再び不安な夜を過ごした。

  同気象台の気象データによると、16日午後5時現在の各地の24時間雨量(最大値)は八幡平市の岩手松尾181_が県内で最も多かった。二戸市で9月の観測史上最高となる142_を観測。雫石が102・5_、盛岡が67・5_、紫波が59・0_などだった。

  最大瞬間風速(午後4時現在)は宮古の30・7bを最高に釜石29・2bなど沿岸部で強く、過去10年間で9月の最大を記録した地域も多かった。盛岡が22・5b、紫波が19・5b、雫石が13・8b、岩手松尾が13・7bなどだった。

  国交省岩手河川国道事務所は同日午後1時過ぎ、国道46号の雫石町橋場から秋田県仙北市田沢湖までの区間を全面通行止めとした。先月の豪雨被害で一部片側交互通行としていたが、降雨で土砂災害の危険性が高まったとして措置した。

  雫石町内では同様の理由で午前中から県道国見温泉線、西山生保内線、花巻雫石線、雫石東八幡平線がぞれぞれ通行止めになった。夕方にはJR田沢湖線雫石駅南西にある雫石川(竜川)に架かる雫石大橋、葛根田こ線橋や西根高橋付近なども規制対象になった。

  盛岡市玉山区では増水に伴い松川に架かる石花橋、夏間木橋、古川橋、生出川に架かる舟田下田線2号橋が通行止めになった。

  同市は先月の豪雨で被害のあった繋地区の舘市など3地区全216世帯417人に避難勧告を出した。玉山区の川崎や松内などの地区にも同勧告が出された。

  矢巾町も先月の豪雨被害を踏まえ、岩崎川流域住民を対象に避難準備情報を出した。雫石町も橋場小学校、御明神公民館、御所公民館、西山公民館に避難所を開設。自主避難者を受け入れた。

  先月の豪雨被害で住宅や農地で大きな被害の出た同市猪去では午後から前回あふれた3つの沢が増水。このうち上猪去地内では午後3時過ぎから猪去大沢の水位が上昇。大量の土砂を含んだ濁流が押し寄せ、地域住民が重機で川底の土砂を撤去したが、水位は瞬く間に上昇した。同6時ごろまでに落ち着き、様子見となった。

  同市乙部のドリームファーム理事長の佐々木信之さん(40)は、適期になったリンゴ「さんさ」「津軽」が落果しないよう休日返上で収穫可能なものを摘み取った。「2品種の畑は3eあり、津軽は落ちやすい」と、手際よく摘み取っていた。


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