盛岡タイムス Web News 2013年  9月  23日 (月)

       

■ 〈ジジからの絵手紙〉46 「六三制騒動」菅森幸一

     
   
     

 昭和22年、日本の教育制度は大きく変わった。小学校6年間の義務教育に更に3年間の中学校のそれが加算され義務教育期間は全部で9年間となった。「六三制」というのがこれなんだよ。突然盛岡市内にも16もの公立中学校が誕生したが学校は出来ても校舎が全くないのだ。唯一高等科があった盛岡国民学校(現在の下橋中)と、岩手公園にあった古い岩手女学校の校舎を使う不来方中の2校のみが独立校舎を確保しただけで他は小学校等の間借り生活だ。

  昇降口や倉庫を教室にしたり、午前と午後の二部制をとったりとやり繰りしたらしい。大変だったのは母屋を取られた格好のジジたち小学生だ。いきなり乱入して来た櫻城中学校生になった先輩にアゴでこき使われるんだからたまったもんじゃない。

  しかし、いっぱしの不良ぶってタバコをすったり、食料にする蛇を捕まえて来る豪傑がいたり、一日中女子の後を追いかけている軟派の先輩がいたりと、小学校とはまた違った世界がある事を知ったのは、それはそれで大いに参考になったもんだよ。

  それにしても、水明中、加賀野中、住吉中など校名も所在地も良く分からない学校がたくさんあったがどうなったんだろう。

 


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