盛岡タイムス Web News 2013年  10月  20日 (土)

       

■ 16年ぶり選挙濃厚 現職勇退で新人2人名乗り 来年2月任期満了 3回無投票の紫波町長選

 来年2月7日の任期満了に伴う紫波町長選挙は、これまでに同町議会副議長の佐々木雅博氏(59)、県議の熊谷泉氏(66)が出馬を表明しており、16年ぶりに選挙が行われる見通しだ。町議6期目となり長年の経験がある佐々木氏、町議、県議双方を務めた熊谷氏の一騎打ちの構図になる可能性がある。同町長選は現職の藤原孝氏(75)が初当選した1998年の以降、3回連続で無投票が続いており、選挙に対する町民の注目が高まっている。

  同町長選では、藤原氏の無投票での当選が3期連続で続いていた。これに対し、投票で町民の意志を示す機会を求める声もあった。

  佐々木氏は将来を見据えた行政体の再構築を町政の柱とする。人口減少や高齢化が進む中で福祉の充実や雇用創出などを達成するため、紫波郡での市制も視野に入れ、自治体の新しい在り方を模索する。

  佐々木氏は取材に対して「これからの時代、人口減少や高齢化が進み、時代の流れの変化がある。そういう時代に向けて政策を転換していく必要がある。紫波郡内での連携を強化していきたい。できれば、両町で市制を目指したまちづくりのために協議を進めたい。地方交付税も抑えられる方向にあるのは明白。財政的にも厳しくなっていくため、福祉面の充実をしていくためには行政体の再構築が必要になってくる」と柱となる考えを述べた。

  公約は▽中長期的な展望に立った行財政改革▽女性の政治参加▽農業振興▽雇用創出に向けた企業誘致▽水害対策−などを挙げている。

  熊谷氏は5日の出馬会見で、最も重要な施策として紫波ブランドの発信を挙げた。「紫波町で仕掛けているものの磨き上げを行い、紫波ブランドを町外に強力に発信していく大事な時期だと考えている。ワイン、米、紫波もちもち牛、4社の日本酒など。それぞれの分野で、もうひと押し、ブランドを確立するために行政をはじめ多くの人たちの力が必要になる」と述べた。

  現職の藤原氏から要請を受けた経緯がある。町政の当面の課題としては「庁舎移転については確実にやり遂げる必要がある。その後、若い人たちの定住促進。それによって紫波町が活力ある町になると考えている」と政策の引継ぎと展望を話した。

  そのほかの公約は熊谷氏は▽庁舎移転、オガールプロジェクトの推進▽定住、雇用促進▽中小河川の洪水対策−を挙げる。

  同町選挙管理委員会事務局によると、9月2日現在の有権者数は2万7756人(男1万3073人、女1万4683人)。選挙日程は今月中に決定する。

  【佐々木雅博氏(ささき・まさひろ)】紫波町出身。東京農業大学卒。91年に町議会議員に初当選し、現在6期目。2011年から町議会副議長。

  【熊谷泉氏(くまがい・いずみ)】紫波町出身。岩手大農学部卒。熊谷牧場(同町片寄)の代表取締役。2003年7月から06年12月まで紫波町議を務め、07年4月に県議初当選。11年9月に再選を果たし、現在2期目。


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