盛岡タイムス Web News 2013年  10月  26日 (土)

       

■ 健康に県産リンゴ スポーツピューレとジャム 川原商会 量産化へ国の事業採択

     
  スポーツ食品・飲料の開発に取り組む川原社長  
  スポーツ食品・飲料の開発に取り組む川原社長  

 盛岡市清水町の川原商会(川原康範社長)は2013年度、国の地域産業資源活用事業計画の認定を受け、今年度から5年間の事業計画で、スポーツ食品・飲料の製造と販路拡大に取り組む。県産リンゴを原料に、糖尿病にも安心な低GI値の「スポーツピューレ・スポーツジャム」の量産体制を構築する。

  同計画は東北経済産業局が、2007年度から県内10社の事業を認定。試作品開発や販路開拓への補助金、政府系金融機関による支援などが受けられる。今回は東北経産局と東北農政局が認定し、盛岡市の企業で同社が初めて選ばれた。

  同社は県産リンゴの「つがる」「ジョナゴールド」「ふじ」などを原料に、独自の減圧加工技術を活用し、原料の劣化を防ぎながら常温で大量、長期に保存し、商品の味覚と生産性の向上を図る。無加糖と高糖度の両立による低GI値を実現し、糖尿病の人も安心して摂取できるスポーツ食品・飲料を商品化する。

  GI値はグリセミック指数を示し、炭水化物が消化され、糖に変化する速さを表す。川原社長は「糖尿病の人がスポーツするとき、炭水化物のエネルギー補給が必要になるが、血糖値を上げない炭水化物のエネルギーが求められる。リンゴは低GI食品で、血糖値が急激に上下しないエネルギー補給食になるので適している」と話す。

  同社は昨年の国の補正予算で、基礎技術の開発が事業採択され、商品化のめどを立てた。今回は試作をさらに市場展開するため、新事業が採択された。新カテゴリー商品として、スポーツ選手や愛好者を対象にし、併せて業務用食材として飲食店への提案が考えられている。

  川原社長は「リンゴは収穫期が集中しているので、加工技術があっても来年度まで持たせる技術が必要となる。旬の時期に収穫した物をいかに安定供給できるかが鍵となる」と話し、盛岡産など県産リンゴに供給を求める。加工と量産に向けて工夫を重ね、制度を活用する。


 


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