盛岡タイムス Web News 2013年  10月  27日 (日)

       

■ 盛岡中央高科学部が発見 変形菌の稀産種(タマゴホソホコリ) 岩大演習林で採取のクリ雄花穂から 県立博物館に寄贈 国内4例目、最北地

     
  盛岡中央高科学部が発見したタマゴホソホコリ(岩手大電子顕微鏡室の走査電子顕微鏡で撮影)  
   盛岡中央高科学部が発見したタマゴホソホコリ(岩手大電子顕微鏡室の走査電子顕微鏡で撮影)  

 盛岡中央高の科学部が、変形菌の稀産種タマゴホソホコリを発見した。世界でも日本でしか報告のない珍しいもので、関東以北では初めての発見となる。同校では、タマゴホソホコリの標本10点を県立博物館に寄贈することを決め、26日に盛岡市上田松屋敷の同博物館で寄贈した。中山敏館長が標本を受け取り、同校科学部に感謝状を贈った。

  タマゴホソホコリは高さ0・5_ほどの非常に小さな変形菌で、主に顕微鏡を使って観察する。細い茎のような部分の先に卵形のものがついているのが特徴。これまで高知県、広島県、福井県で見つかっており、今回で4例目という。科学部では、岩手大農学部附属滝沢演習林から植物を採集し、シャーレで水につけるなど培養し、観察する活動をしている。今年6月にはクリの雄花穂を採集した。8月に、観察していた米澤遊月君(1年)が最初にタマゴホソホコリに気付いたという。

  米澤君は「最初はよく分からず、何だろうと思って先生に聞いた。タマゴホソホコリの名前は聞いたこともなく、何のことか分からなかったが、いろいろ知ってすごいことだと分かり、どんどんうれしい気持ちが出てきた」と振り返る。「将来研究の仕事をするのもありかなと思うきっかけになった。これからも部活は長いので、頑張っていきたい」と話した。

  科学部顧問の玉山光典教諭は「県立博物館に寄贈することで世界の研究の役にも立てば。見つけたのは4月に入ったばかりの1年生だが、昼休みにも顕微鏡をのぞいていく熱心な生徒たち」と話し、今後の研究活動にも期待した。

     
   
  中山館長(手前右)に標本を手渡す米澤君(同左)と科学部員たち
 

  中山館長は寄贈に感謝し、「分からないことはまだまだたくさんあるので、調べていくと日本で初めてのことが分かってくるという期待もある。ぜひ頑張って研究を続けていただきたい」と生徒らを激励した。

  同博物館では、標本を12月上旬ころに展示する予定。


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