盛岡タイムス Web News 2013年  10月  27日 (日)

       

■ 安心して頼れる存在に 盛岡で日本盲人マラソン協会 伴走者養成研修会

     
  2人1組で実施した実技  
 
2人1組で実施した実技
 

 視覚障害者ランナーをサポートする人材を育てる伴走者養成研修会(日本盲人マラソン協会主催)が26日、盛岡市加賀野4丁目の加賀野公民館で開かれた。同協会が本県で養成研修会を開催したのは初めて。マラソンに関心を持つ視覚障害者は増加傾向にあるといい、伴走者の必要性は高まっている。同日は約20人が参加し、視覚障害や伴走についての講義と実技を通して、伴走者に必要な知識や技術を学んだ。

  伴走者の役割は▽障害者ランナーの安全確保と状況説明▽理想のフォームを保てる伴走▽走路やペースの誘導、楽に走れるようなエスコート▽タイムなどの記録−がある。ランナーと伴走者は1本の伴走ロープを互いに握り、並行か伴走者が半歩下がって走る。コースの誘導では危険箇所、坂道などを10bほど手前で知らせるなど、早めに伝える必要がある。

  実技では、参加者が2人1組となり、一方がアイマスクを付けてランナー役となり、伴走体験を実施。ランナーが伴走者に求めるリクエストとして最も多いのが「ロープを引っ張らないこと」といい、腕の振りやペースを合わせることの大切さがうかがえる。ロープを引っ張ることで、ランナーの転倒の危険性が大きくなり、疲労にもつながる。二人三脚のように足を合わせ、手の振りをランナーに合わせる必要があるが、参加者はリズムをランナー役に合わせることに苦戦していた。

  参加した県庁走友会の高橋友三さん(56)は「ランナーと伴走者のロープを握る手の近さが、ランナーの安心感と関係があることを知り、障害がある方の感じ方を学べた。アイマスクを着けた体験では、伴走者にこまめに声を掛けてもらうと安心できることが改めて分かった」と研修会を振り返った。

  同協会の原田清生常務理事は「障害者ランナーの安全を確保するためには、信頼関係を築くことが最も大切。どれだけ伴走者を信頼できるかによって、安全面はもちろん、パフォーマンスの向上にもつながる。きょうの参加者には、機会を見つけて積極的に伴走してもらいたい」と要望した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします