盛岡タイムス Web News 2013年  10月  29日 (火)

       

■  幸福感を生む「滝沢市」へ 15年度からの総合計画 策定へ村民の声を反映 住民組織で話し合い開始


     
  滝沢村の魅力を出し合う村民ら  
 
滝沢村の魅力を出し合う村民ら
 

 滝沢村は、次期総合計画の基本構想の概要策定に向けた住民組織を発足させ、村とパートナーシップを結ぶ方向に動いている。住民組織は、各自治会から推薦された老若男女54人で構成し、26日には村役場で第1回会合を実施。「地域で幸せに暮らすために」をテーマに、世代別グループで村の魅力を出し合った。

  次期総合計画は、市制移行後の2015年度から8年間に取り組む市全体の長期目標。村では、市民生活で使える「身近な手引書」としての策定に向け、準備を進めている。

  住民組織の任期は、次期総合計画基本構想の概要を策定する14年3月末までを予定し、月一度、各グループで話し合いを実施。住民の幸福感を生むまちを実現させる指針を定めていく。

  同日の話し合いは、慶應義塾大大学院政策・メディア研究科の長瀬光市特任教と橋武俊特任助教が進行。橋特任助教は「まちづくりは魅力をどう生かし、足りないところをどう補うかにある。魅力を語ることは住民目線のまちづくりの軸となる行為」と説明。各グループで村の魅力に迫った。

  全世代共通の魅力は、豊かな自然。自然を起点に魅力や改善点を膨らませると、「農地を貸す」「クイックスイートを使った商品開発」「自然を生かしたイベント」「レジャー施設を増やして宿泊施設をつくる」などのアイデアが続出。話題は、教育や医療福祉、仕事や安全など多岐にわたった。

  講評で長瀬特任教授は、お金では買えない村の魅力を紹介。「岩手山が村のどこからも見られる」「新しい地域から来た人と昔から住んでいる人がうまく融和している」「地形」の三つを挙げ、「お金で買えないものに磨きをかけて、皆さんで人口日本一の村に代わる日本一を議論していただきたい」と話した。

     
  話し合いの最後にはグループごとに発表し、意見を共有  
 
話し合いの最後にはグループごとに発表し、意見を共有
 


  元村地区の太野平(ひとし)さん(21)は「子どもの時から村に住んでいて魅力を感じているが、いろんな人の話で知らなかった滝沢を知ることができた。自分自身も地域の人もよりいいなというまちづくりを考える機会にしたい」と振り返り、大釜地区の五日市荘(さかり)さん(77)は「滝沢は今も好きだけど、きょうの話し合いでさらにほれた」と話していた。

  11月は「村の現状を考える」、12月は「幸せを育む環境をつくるために」、来年1月は「地域で暮らす中で幸せを感じるための魔法をつくる」などがテーマの予定。

  これらの話し合いをもとに「最適化条件(幸せなこと)」と条件に伴う「指標」を世代別に集約。計画が策定された期間中は、指標の度数が上がるように行動していく。

  企画総務部の佐野峯茂部長は「高度経済成長の時代は道路を整備することが住民の満足度につながっていたが、今はそれらが充足してきて価値観が変わってきた。住民みんなで地域を作っていく必要がある」と話している。


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