盛岡タイムス Web News 2014年  3月  15日 (土)

       

■ 〈おらがまちかど〉5 鎌田大介 盛岡市 月が丘1丁目 町内会歌に夢広く 「よそ者」同士ここが古里


     
  「夢広き月が丘」を口ずさむ守屋さん  
  「夢広き月が丘」を口ずさむ守屋さん
 

 月が丘1丁目には歌がある。都道府県歌や市町村歌はあっても、「町内会歌」は珍しい。制定したのは元町内会長の守屋高雄さん(86)。おらがまちの歌「夢広き月が丘」にこもる郷土愛を聞いた。

  長野県出身。農水省職員として国内外を転勤し、岩手に赴任して退職後も盛岡市に定着した。月が丘の住人になり、すぐ町内会の役員が回ってきた。「自分はよそ者」とへりくだると、「私だってよそ者ですよ」と、移住者同士で意気投合する土地柄だ。

  「夢広き月が丘」は住民の渡邉ユキ子さん作詞、林芳輝さん作曲で2005年に制定した。「四季折々の光満ち/ヒバリと野火のススキ野も/夢のごとくに去りし日々/今変わり来て月が丘」

  一帯はかつて陸軍の演習地で、終戦後はツキミソウが咲き乱れ、地名の由来になった。「北風防ぐ防風林/みたけ開拓農民の/汗と涙のこの大地/佳き人集う月が丘」。果てしない荒野にくわを入れ、戦後の復興とともに新しい街が姿を現した。「人それぞれに和を広げ、望みを高く岩手山/仰ぎて交流三世代/明るく過ごそう月が丘」

  守屋さんは「大型店があり、警察など公共施設が整って、きちんとした町内会がある。病院があり、生活に必要なものを買うには徒歩か自転車で間に合う。町内会と民生委員などが一体になって、福祉や教育を進め、浄法寺の浄門の里と交流している。こんな地域を築いた先輩や今、町内を世話している皆さんに感謝したい」と、改めて古里を見いだす。
    (鎌田大介) 


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