盛岡タイムス Web News 2014年  4月   5日 (土)

       

■ 盛岡市中央卸売市場 メガソーラーが稼働 敷地内を有効活用 予想売電量は370世帯分 市有地で2例目


     
  市中央卸売市場内の建物屋根に設置された太陽光パネル  
  市中央卸売市場内の建物屋根に設置された太陽光パネル
 

 盛岡市中央卸売市場(同市羽場、佐々木東市場長)が、市場敷地内の施設棟屋根や緑地帯を使って実施するメガソーラー事業太陽光発電所が4月から稼働を開始した。公共施設の屋根にメガソーラーを設置している例は珍しく、卸売市場では国内最大のものとなる。市は完成した施設で最大出力1550`hの発電を行い、東北電力への売電で、年間約945万円の収益を見込む。市の所有地を活用したメガソーラー設置は、玉山区下田生出のユートランド姫神隣接地に続いて2例目。

  同市場で4日、事業者や市、市場関係者ら約30人が出席し、開所式が行われた。テープカットで事業の開始を祝ったほか、施設棟屋根に設置された太陽光パネルを見学した。市では第2次盛岡市環境基本計画に掲げる再生可能エネルギー利用の普及促進とともに、売電による収益で市場の安定経営が図られることに期待する。

  同事業は市が事業主体となり、大和リースを代表者とする事業者(構成事業者、大和物流、岩手電工、菱和建設)が包括リース方式でメガソーラーの設置と維持管理を含む業務を実施。市は事業者と賃貸借契約を結び、年間約4335万円の施設機器リース料を支払い、施設を借り受ける。契約期間は14年4月1日から34年3月31日までの20年間。

  市場敷地内の総合食品センター売り場(ビッグプロ)施設棟屋根、総合食品センター配送施設(全日食)棟屋根、緑地帯の3カ所に、縦1b、横1・6bの太陽光パネルを計6067枚設置。有事の際に、市場の電源は賄えないものの、発電施設の一部を活用し、直接電源を取ることも可能となっている。

  年間予想売電量は、一般家庭約370世帯分に相当する約137万`hアワー。再生可能エネルギー固定価格買取制度による売電単価1`h当たり36円換算で、予想年間売電料金は約5300万円を見込む。施設機器リース料を差し引いた収益は、20年間で約1億8900万円となる予定。

  谷藤市長は「市場活性化ビジョン2012に基づき、経営基盤の強化や効率的な市場運営の構築を推進し、安全安心な生鮮食料品の安定供給に努めているが、本事業も活性化に向けた取り組みの一つとして市場の安定経営に資すると考える。今後も環境に配慮した市場運営を推進し、将来を担う子どもたちが再生可能エネルギーに興味を持ち、地球温暖化防止について理解を深めるなど、環境学習の場としても活用したい」と話した。

  大和リースの石橋正孝取締役常務執行役員は「発電事業については企業の収益で終わらすことなく、自然エネルギーの有効活用により、地球温暖化防止の推進に努めることはもちろん、事業を通じて社会に貢献するという企業理念のもと、地域の皆さんとの共生を考えた事業運営を行っている」と事業の意義を説いた。



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