盛岡タイムス Web News 2014年  4月   12日 (土)

       

■ 〈おらがまちかど〉9 馬場恵  盛岡市 山王町内 笑顔の“タネ”夫婦マジック 吉田祐太郎さんと紀子さん 金婚過ぎますます輝き


     
  「普段は、けんかばかり」と笑う、吉田祐太郎さん、紀子さん夫妻  
  「普段は、けんかばかり」と笑う、吉田祐太郎さん、紀子さん夫妻
 

 ハンカチから飛び出すハト、はさみを入れても、つながったままのロープ、するすると伸びるカラフルなリボン―。軽妙なおしゃべりとともに、次々と繰り出されるマジックは、子どもも大人も笑顔にする。

  盛岡市山王町の吉田祐太郎さん(77)、紀子さん(73)は知る人ぞ知る「夫婦マジシャン」。児童センターや老人施設の催しに、ボランティアで駆け付ける人気者だ。昨年、結婚50年、金婚式を迎えた。二人三脚のステージに、ますます磨きがかかる。

  自動車メーカーの営業マンだった祐太郎さんは、60歳の定年を前にマジックを始めた。知人に誘われ、西部公民館が60歳以上を対象に募集した「マジック講座」に参加。紀子さんも続いて入門し、夫婦共通の趣味になった。

  マジックに登場するハトを自宅で育てるほどの熱心さ。相棒の真っ白なハトは、卵からかえしてならした。「アーさて、アさて、さては南京玉すだれ」。おなじみの歌で始まる、すだれを使った大道芸も二人の十八番。法被にもんぺ、赤頭巾といった手作りの衣装で熱演する。

  懸命に演じていると、 じっと、うつむいていたお年寄りが、ぱっと顔を上げて目を輝かせる瞬間がある。子どもは一番正直で、感じたまま、全身で応えてくれる。「笑顔が見られるとほっとする。喜んでもらうと、またやりたくなる。その繰り返し」と祐太郎さん。紀子さんも「子どもたちの歓声が何とも言えない」と目尻を下げる。

  祐太郎さんは山王町町内会長を5期、紀子さんは民生委員を30年近く務めるなど、地域活動にも熱心に取り組む。「高齢者世帯が増えた。頼りになるのは遠くの身内より近くの他人。近所で助け合えるまちづくりが大事だね」 (馬場恵) 


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