盛岡タイムス Web News 2014年  4月   18日 (金)

       

■  〈幸遊記〉170 照井顕 玉澤裕子のバックスタイル


 今年3月26日の夕刻6時〜7時、横浜にある寄席のホール「にぎわい座」(定員290人)を満席にして、NHK横浜の番組サウンドクルーズに出演、今田勝ピアノトリオをバックにスタンダードジャズを歌い、生放送された盛岡のジャズ歌手・金本麻里。

  その後、盛岡に戻って、同トリオとともに4月5日、6日の2日間、盛岡のホテルで行われた、横浜ちぐさ賞受賞記念・Mari Sings Jazz StandardのCD&レコード発表記念祝賀会が盛大に行われ、ジャズ歌手としてスタートを切ったその晴れ舞台は大絶賛だった。

  ジャズを歌い始めて8年目を迎えたその「ホープガールこと金本麻里」の成長を陰で支え続けてきた盛岡のミュージシャンたち。中でもとりわけ、ライブや、コンサートなどの日程が決まるたび、常に練習台に徹し、彼女の歌の成長を無償の愛で支え続けてきたのが、玉澤裕子さん(53)なのだ。本来なら自宅で大好きなビールが飲める時間を、それこそ“ビーバップ”なジャズの時間に置き替えさせてもらった!とは僕のシャレだが、嫌な顔ひとつせず真剣に練習のためのピアノ。ライブでのバック演奏を引き受け続けてきた人。

  聞けば彼女はとにかくピアノが好きなのだ。小学生の時、彼女のおばあちゃんの友達とその娘さんに習い始めたのがきっかけだった。途中ブランクはあったけれど、15〜16年前からは、こういう音楽(ジャズ)に目覚めたが、初めはクラシックのドミソから抜けられず、コード名でなく音符の和音を書いてもらわないと分からなかったらしいが、今や米澤秀司(as.fl)カルテットと澤口良司(ds)トリオのレギュラーピアニストである。

  その玉澤裕子(旧姓・桑島)さんは昭和35(1960)年7月4日盛岡生まれ。上田小、岩大附属中、盛岡三高、そして盛岡短大を卒業してOLになった。社会人になってからは、クラシックとジャズを鈴木牧子氏に師事し、今もって習っているほど、ピアノが好き。それでも本当のこと言えば、聴く方がもっと好きなのだと笑う。バッハやモーツァルト。ビル・エバンスや本田竹曠、自動車ワイパーのごとくクラシックとジャズを自在に行き来しながらも、「思っている半分くらいしかできないの」と言う彼女。でもすでにユーコリンスタイルができているように、僕には聴こえる。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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