盛岡タイムス Web News 2014年  4月  25日 (金)

       

■  薮川の魅力で地域活性化 特産で農家レストランも 5月1日オープン 農村交流センター


     
  地域の魅力を伝えるためオープン準備を進める薮川・ばっちゃん工房の組合員  
  地域の魅力を伝えるためオープン準備を進める薮川・ばっちゃん工房の組合員
 

 本州一寒い場所として知られる盛岡市玉山区薮川に、同地域のさまざまな魅力を伝える薮川地区農村交流センターが5月1日オープンする。同センターは、岩洞湖畔の岩洞湖活性化センターに隣接して整備。ギョウジャニンニクやワラビなど豊富な地域資源を生かした食の提供や加工・販売など、6次産業化を通じた農産物の高付加価値化や交流人口の拡大を図る拠点施設となることが期待される。完成を記念し、26日に現地で落成式が行われる。

  木造平屋建て251・32平方bの施設内には、地元農産物の瓶詰めや総菜・菓子類などを製品化する農産物加工製造室(73・9平方b)のほか、20席を備え地元の家庭料理などを提供する農家レストラン、山菜や加工品を販売する産直スペースなどが整備された。事業費は約9100万円。薮川地区活性化推進協議会が指定管理者として施設を管理する。

  農家レストラン「ばっちゃん亭」は、地域の女性約20人で組織する薮川・ばっちゃん工房(玉山セイ子代表)が運営。名物のそばのほか、季節ごとの山菜やキノコなどを使った炊き込みごはんや天ぷらなどのメニューを提供する。レストランと一体化した産直スペースは、地元産の野菜や山菜類を利用者に販売するほか、情報コーナーを設置してイベントや収穫体験などの情報提供で交流人口の拡大を図る。

     
  5月1日にオープンする薮川地区農村交流センター  
 
5月1日にオープンする薮川地区農村交流センター
 


  農産物加工製造室では、春の山菜、秋のキノコ類の収穫時期に合わせてギョウジャニンニクのしょうゆ漬け、ワラビやキノコの山菜漬けなどの瓶詰め製造を行うほか、餅やまんじゅうなどの菓子類の製造、ギョーザや佃煮などの総菜製造を実施。製造した製品は、レストランや産直などで販売する。

  同工房の組合員はオープンに向けて2年がかりで調理実習を行い、同地区で採れるギョウジャニンニクを使用したギョーザを新たに開発するなど、準備を進めてきた。単に食事の提供や商品の販売を行うだけでなく、地域の人たちの地元を愛する気持ちや生産者の顔が見える運営を目指す。

  玉山代表は「この地域は学校もなくなり、交流の場もなくなっている。ここで地域の人が交流したり、お客さんを呼ぶことで地域の活性化になれば。来た人がいいところだと思い、また訪れるような施設にしたい」と意気込む。

  同地域は、冬の風物詩として知られる岩洞湖の氷上ワカサギ釣りで冬季間は約3万人が訪れる。春にはワラビやフキ、ウルイなどの山菜、秋にはキノコ類と四季折々の豊かな自然景観と観光資源を有する。4年ほど前から、地元住民らが山菜の収穫などが体験できるエリアの整備も進めており、地域一体となった活性化に取り組んでいる。

  市農林部農政課農村振興係の熊林千司係長は「地域にないものを持ってくるのではなく、今ある地域資源を生かして、来たことがない人を呼ぶ仕掛けが必要。通過する人が利用するだけの一過性のもので終わらず、収穫体験やそば打ち体験など、ここにしかないものを活用してリピーターにつなげることが大切」と話す。

  営業時間は産直・加工品販売が午前9時〜午後5時、ばっちゃん亭が午前11時〜午後3時。祝日を除く毎週月曜日が定休。


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