盛岡タイムス Web News 2014年  4月  29日 (火)

       

■  200fの範囲で焼失か 玉山区の林野火災 ヘリ8機で空中消火 29日も早朝から活動 28日には鎮火に向かう


     
  黒焦げになった山道で消防隊員が鎮圧にあたる(28日午前10時半ころ)  
  黒焦げになった山道で消防隊員が鎮圧にあたる(28日午前10時半ころ)
 

 盛岡市玉山区渋民地内で27日発生した林野火災は28日いっぱい延焼し、約200fを焼く大火となった。人的被害、住家被害はなかった。消防は早期の鎮火を目指し、29日朝から消火活動を続ける。この火災で玉山区内3カ所の避難所には最大で111人が待避し、市民生活に大きな影響が出た。消防車49台、消防471人が出動し、自衛隊などヘリ8機が空中消火に当たった。原因は調査中。消防当局は乾燥期の火気取り扱いに厳重な注意を求めている。

  火災は27日午後1時13分、玉山区渋民の岩の沢地内の山林で発生した。地上消火で鎮圧できず、県は盛岡市の要請に応じて同3時10分、自衛隊に災害派遣を要請。自衛隊と福島県防災ヘリの2機が空中消火した。同7時までに約150fを焼き、夜間は地上からの監視と消火に当たった。

  28日午前5時までに約195fの焼失が確認された。盛岡広域管内から消防140人が集結し、交代で消火に当たった。

  空中消火は午前5時半から再開。秋田、宮城、福島の3県の防災ヘリ3機、自衛隊4機の計7機に増強。渋民総合運動公園、姫神ホール駐車場にヘリポートを設け、四十四田ダムや近郊のため池の水面付近に降下して、機体につり下げた容器に水をくみ、交互に現場に散水した。県警ヘリが偵察した。

  火災現場は朝の偵察で10カ所から火の手が上がっており、地上からは延焼部分の外縁を監視し、被害拡大を防止した。空中消火により徐々に火勢は収まり、正午には自衛隊のヘリが撤収。午後から県の防災ヘリが消火に加わり、ヘリの出動は計8機となった。

  盛岡消防本部の小川正光警防課長補佐は「空中から消火し、焼けどまり部分の外縁のくすぶっているところを地上から消火する。中に人が入って火を消し、鎮火する」と手順を話し、28日午後からは地上作業が本格化した。

  鎮圧した山道に入ると、丸焼けになった林が断続的に現れ、火勢の強さをうかがわせた。現場の消防隊員は「火の粉が飛んであちこちで燃え広がった。道の奥までこんな状態になっている」と話していた。

  28日午後4時の時点では火の手や煙は確認できないほどの状態になり、鎮圧の方向に向かっている。同日は午後5時まで消火に当たった結果を踏まえて、盛岡市が避難勧告と指示の取り扱いについて検討し、避難指示地区は継続、渋民字長渡地区以外の避難勧告を解除し、避難先から帰宅が始まった。

 


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