盛岡タイムス Web News 2014年  4月  30日 (水)

       

■  玉山の林野火災鎮圧 発生から2日間195f延焼 29日正午宣言、避難もすぐ解除


     
  延焼現場に分け入り消火の確認作業などをする盛岡市消防団員(29日午前10時半ごろ)  
  延焼現場に分け入り消火の確認作業などをする盛岡市消防団員(29日午前10時半ごろ)
 

 盛岡市玉山区渋民地内で発生した林野火災で、盛岡市と盛岡地区消防本部は29日正午、延焼の可能性が極めて少なくなったと判断し鎮圧を宣言した。これを受け、同日午後0時10分、玉山字大二子、渋民字岩の沢、寺沢の3地区(34世帯、100人)に出されていた避難指示と、渋民字長渡(11世帯、27人)に継続していた避難勧告は全て解除された。同日午後5時現在、けが人や建物被害の報告はない。完全な鎮火までには、なお数日かかるとみられ、市や同消防本部では地元消防団の協力を得て、引き続き警戒を続ける。

  林野火災現場では29日も午前5時すぎ、県防災ヘリ「ひめかみ」による上空からの熱探査を実施。白煙が確認された箇所など2カ所で集中的に空中消火活動が行われた。さらに午前9時すぎからは、消防本部員と市消防団が500人を超える態勢で現場に分け入り、ローラー作戦を展開。岩陰など熱を感知した箇所を重点に、放水やスコップによる焼け跡の掘り返し作業で消火を確認した。

  この日は市内全域から消防団員だけで約350人が参集。本来であれば、年に1度の大規模な消防演習が行われる日だったが、休日返上で活動した。

  市消防団の藤澤良悦団長は「各分団から大勢の協力が得られ、ありがたかった。今の時期は山菜採りの人も多く、たばこの吸い殻などわずかなことで大きな災害になる。これ以上、火を出さないよう、しっかりパトロールしていかなければいけない」と気を引き締めた。

  盛岡地区消防本部などによると、29日正午までの焼失面積は約195f。防災ヘリは福島、秋田、宮城、青森の応援を得て延べ7機、自衛隊ヘリと県警ヘリは延べ8機が出動。消防車両延べ107台、消防本部員と市消防団員延べ1453人、陸上自衛隊員110人で消火活動に当たった。自衛隊には同日午前8時半に撤収を要請した。

  出火元は玉山区渋民の通称・館石地区とみられる。付近の住民はごみ焼きから延焼したと話しているが、警察と消防本部で詳しい原因を調査している。

  鎮圧宣言を受けて同日午後2時から市玉山総合事務所で記者会見した谷藤裕明市長は「皆さんの協力で出火から丸2日で鎮圧できた。あまり強い風が吹かなかったことも幸いしたが、避難した方々にとっては非常に長い時間だったと思う」と述べ、関係者や避難住民をねぎらった。

  盛岡地区消防本部の熊谷優消防長は「空気が乾燥しており各地で林野火災が発生している。火の取り扱いには十分な注意が必要。地元消防団と協力して対応していきたい」と話した。

 


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