盛岡タイムス Web News 2015年   1月   24日 (土)

       

■ 長期戦のインフル対策 教育、福祉の現場ピリピリ 予防に消毒薬売れる


 

     
  手洗いとうがいするもみじが丘幼稚園の園児ら  
  手洗いとうがいをするもみじが丘幼稚園の園児ら  

 インフルエンザの猛威が全国的に続いている。県全体の定点当たりの患者数は第3週(12日〜18日)に26・75人と警報値(30人)を脱したが、受験を控える生徒らにはまだまだ注意が必要だ。盛岡市医師会は、感染性胃腸炎が発生し始めていると注意を呼び掛けており、教育、福祉施設などは風邪やさまざまな感染症に対する予防に気を緩めていない。各施設はどのような予防策を講じ、市内のドラッグストアではどのような感染症予防の商品が売れているのか。さらに、効果的な感染症予防策について専門家の話を聞いた。

  盛岡市教委は、昨年11月から市内の小中学校に対してインフルエンザなどの予防を注意喚起していたが、年末からの感染者数の増加を受けて再度、注意を呼び掛ける予定だ。同教委では「感染症に対する保健所からの注意は続いている。市内の小中学校の3学期が始まったこともあり、呼び掛けを強める」という。

  同市立本宮小(長谷川茂校長)は、3学期の始業式を校内放送で行い、全校児童を体育館に集めなかった。万が一、感染症が流行し始めた場合は、クラブ活動や委員会活動の停止、学年行事を延期するなどして早期の感染拡大防止に努める。担任は毎朝、児童一人ひとりの健康チェックを行い、感染が発覚した場合は土日でも担任に連絡、病院にかかった児童は診断結果を必ず報告する。菊池京子副校長は「子どもの命を守るのが最優先。保護者や地域全体で連携し感染予防に努める」と話す。

  同市上飯岡のサービス付き高齢者向け住宅ゆうあいの街(長澤茂理事長)では、職員全員が11月中にインフルエンザの予防接種を受けた。講師を招いてウイルスの感染ルートや手洗いの仕方を学び、入居者と利用者の96人でインフルエンザ感染者は、今のところゼロだという。

  同市山岸のもみじが丘幼稚園(氏家美幸園長)では、空気洗浄機を各教室に取り付け乾燥を防ぎ、うがいと手洗いを徹底している。水ぼうそうなどの感染症については、園内での状況を保護者に逐一知らせ、職員の連携も万全だ。

  県内に84店舗を構える薬王堂(西郷辰弘社長)では、感染性胃腸炎対策として二酸化塩素系の消毒薬が売れている。吐しゃ物の処理の際に使う液体タイプのものや、空中に浮遊するウイルスを除去する置き型タイプ商品が売れている。マスクの売り上げは、学校の始業式前後から伸び始めた。体を温めるドリンクや漢方の風邪薬、経口補水液も売れているという。

  盛岡市医師会の和田利彦会長は「風邪やインフルエンザなど感染症対策は、手洗い、うがいや口腔内の乾燥を防ぐマスクの着用なども効果的だが万全ではない。予防接種が一番効果的。今はA香港型が流行しているが、これから他の型がはやる恐れもある。受験を控えている人は、これからの接種でも遅くはない」と予防接種を推奨する。

  「最近、感染性胃腸炎が増えてきている。吐しゃ物を処理する場合は、必ず塩素系の消毒液を使用して手洗いは徹底させること。感染症で体調を崩すと免疫力が低下し、2次感染を招きやすくなる。普段から睡眠を十分にとり、規則正しい食事を心掛けるように」と注意を促す。


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