盛岡タイムス Web News 2015年   1月   25日 (日)

       

■ 伝統芸術に親しむ 河南公民館 能楽講座がスタート

     
  能楽の謡の稽古を行う講座の参加者  
 
能楽の謡の稽古を行う講座の参加者
 


  日本の伝統芸術の一つ、能楽に気軽に親しむ盛岡市河南公民館講座「能楽にチャレンジ」が24日から盛岡市松尾町の盛岡劇場で始まった。市内外から15人が参加。講座では、喜多流盛岡喜桜会から能楽の基礎知識や謡(うたい)、仕舞、和楽器を教わり、全3回の最後となる2月1日には舞台上で講座で学んだ成果を披露する。

  1回目の講座となった24日は、現代まで基本の形をほとんど変えずに伝承されている能楽の基礎知識を映像や盛岡喜桜会の説明で学んだ。その後、舞台上で実際に謡と呼ばれる能楽の合唱部分の稽古を行った。同日は祝言小謡の「高砂」「養老」に挑戦した。

  能楽の謡には、絶対的な音程はなく、指導者の音程などをまねる「口伝」で覚える。盛岡喜桜会の菅原岩夫会長は「釣りざおに魚がかかってしなるイメージ」「頭を揺らすイメージ」など、初心者にも分かりやすいように延ばす箇所や音を下げる箇所を指導。参加者は、音程を耳で覚えながら配布された歌詞が書かれた資料に、自分が分かりやすいように印を付けていた。

  盛岡市在住の京野暁子さん(36)は久慈市在住の母親、藤森としさん(64)と共に講座を受講した。京野さんは「最近、民俗学的なことや伝統芸術に興味が出てきて、能楽にも触れてみたいと思った。もう少し実物を聞いて節回しなどが耳になじんでいれば良かったが、結構難しかった」、藤森さんは「調子が外れて難しかったけれど、声を出すのは気持ちいい。野村萬斎さんなど有名な方を見ているとひかれる。歌えるようになればもっと気持ちいいだろうな」と上達を楽しみにしていた。

  菅原会長は「能楽はいろいろな故事、源氏物語などの古典に接することもでき、当時の方々の考え方の素晴らしさにも触れられる。良く言うと高尚で、一方では近寄り難いイメージもなきにしもあらずで、食わず嫌いという方が多いと思う。結婚式などでもごく身近に能がある。古典芸術である能楽というものに、いくらかでも親しむ機会をつくりたい」と話した。


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