盛岡タイムス Web News 2015年   1月   30日 (金)

       

■  県教委 2月から県民意見集約 高校教育の基本的方向 改定案で年度内策定へ 小規模校は慎重に検討


 県教委は29日、「今後の高校教育の基本的方向」の改定案を発表した。今後は2月に地域説明会、3月までパブリックコメントを行い、広く県民の意見を集約する。集まった意見をもとに年度内に改定版を完成させ、2015年度から個別の統廃合の検討に着手する予定。

  基本方針は、いわて県民計画やその教育分野ガイドライン「岩手の教育振興」を基本とする。今後の人口減少と高齢化などに対応し、未来を担う人財の育成に向けた今後の県立高校の基本的な考え方と方向性を示すものとして10年3月に策定した。その後、東日本大震災の発生により第二次高校整備計画は凍結。14年度から、「県立高校教育の在り方検討委」を設置し、改めて県立高の在り方を検討してきた。

  今回示された改定案は、14年12月に検討委が県教委に報告した内容を盛り込む。

  主なポイントは▽岩手の復興・発展を支え、ふるさとを守る人財を本県の高校教育で育成する▽望ましい学校規模は原則として1学年4〜6学級を基本とし、3学級以下の小規模校については通学の状況、人口減少社会への対応、教育の機会の保障などの観点を考慮し慎重に検討する▽小規模校では教育の質の維持に向けた対策を充実し、地元市町村との連携・協力の在り方を検討する▽学科は地域の実情を十分に考慮した配置、改編などを行う―の4点。14年度に1学年3学級以下となっている県内の高校は27校で、全体の42・9%に上る。盛岡地域では、雫石、平舘、沼宮内、葛巻が1学年3学級以下となっている。

  10年策定の基本方針からの変更点は、▽「東日本大震災津波による被災、その影響」の項目の追加▽普通高校では地域の実情に応じたような進路希望に対応できる教育に、地域との連携を視野に取り組むことの加筆―など、検討委の指摘と社会状況の変化を踏まえた24カ所にわたる。

  パブリックコメントの募集期間は2月2日から3月3日まで。資料は県庁行政情報センター、各地区合同庁舎行政情報サブセンター、県庁県民室、県立図書館で閲覧が可能。意見は住所と氏名を明記し、県教委学校教育室高校改革担当まで郵送、ファクス、電子メールで送付する。

  地区説明会は2月2日から18日まで、県内9ブロックで開催する。盛岡ブロック(盛岡市、八幡平市、滝沢市、雫石町、葛巻町、岩手町、紫波町、矢巾町)の説明会は4日午後6時半から、盛岡市高松の盛岡三高で開かれる。事前の申し込み、予約は不要。学校教育室高校改革担当の木村久課長は「一つの論点にこだわらず、幅広い高校の在り方に意見をもらえたら」と話していた。


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