盛岡タイムス Web News 2015年  9月 8日 (火)

       

■  〈無所属の変〉 「痛み分け」の延長戦へ 県議会 臨時会まで水面下の争い 党派超えて苦い審判

 

  任期満了に伴う県議選(定数48)が終わり、各党派の県議らは改選後議会の対応に動き出している。告示直前に知事選へ起意を示した平野達男参院議員が突如取りやめ、現職の達増拓也氏が無投票で3選。その後県議選自体は達増氏支持派と不支持派双方のベテランらが敗れ、勢力もきっ抗。結果的に「痛み分け」となった。臨時議会は17日招集され、正副議長を選出予定だ。国政選挙への対応も視野に会派構成の再編が進められる。

  現時点の勢力図は自民党が1増の13議席。新人2人と元職1人が落選した。北上選挙区(定数4)と宮古選挙区(同3)で現職が最後の議席を辛くも確保。野党側による安保法案反対の声に苦戦した。公明党は改選前1議席を堅守した。

  自民県連の工藤勝子幹事長は「党公認・推薦17人全員当選を目指して戦い、議席を得られなかった選挙区は残念だが、現有1議席上積みできたのは大きな成果」と第1党維持を前向きにとらえる。

  公明県本部の小野寺好代表は「厳しい選挙だったが、唯一の議席を死守できた。安保法案の影響はあったと思うが、庶民の生活を守る議席に期待を寄せてもらった」と受け止めを語っている。

  一方、野党側は民主党が5議席で改選前から現状を維持した。共産党は1増の3議席で躍進。生活の党は8議席から新旧交代を含め7議席(支援1人含む)に減らした。社民党は公認に絞れば1減の2議席となり、各党で明暗が分かれた。

  民主県連の高橋元幹事長は「現職5人の当選を維持できたのは評価できるが、推薦2人の落選は課題が残る」と今後の党勢拡大へ無所属の参画も募る。

  生活は、達増氏を支持した希望郷いわてを実現する会共同代表を務めた後藤完氏(選挙区・奥州)、及川幸子氏(同)ら現職3人が落選。新人2人が当選したが、達増氏の無投票当選や野党連携の成果を勢力拡大に反映できなかった。

  佐々木順一県連幹事長は発表した談話で「現有議席を維持できなかったことは今後の総括に委ねたい」と悔しさをにじませた。

  民主と生活については、達増氏を支援した知事選での連携を踏まえ、2012年の民主分裂以降、再び県議会で統一会派を組めるかが注目される。

  無所属は17議席。

  うち、いわて県民クラブは改選前8議席から6議席に減った。勇退2人に対して新人2人が当選したものの、代表の小田島峰雄氏(同花巻)と平野氏を支援する現職県議でつくる開かれた県政を創る会会長の佐々木博氏(同盛岡)がいずれも次点で敗れた。「平野ショック」が直撃した。

  平野氏出馬取りやめを受け、県議選告示前に候補8人中4人が届け出党派を無所属とした。今後当選者全員が県民クに残るのか、交渉会派の要件5人を維持できるかなど対応が協議される。

  ほか11議席の内訳は現職4人、元職1人、新人が6人。うち知事選で達増氏を支持した現職1人、同氏を推した希望郷いわてを実現する会に参加した新人3人。平野氏を推した現職も1人。知事選へスタンスを示さなかった現職2人と元職1人、新人3人もいる。

  落選した現職7人のうち無所属は希望郷いわてを実現する会で共同代表だった清水恭一氏(同久慈)、小田島氏、佐々木氏の3人。実現する会共同代表3人中、民主の高橋幹事長を除き2人が敗れた。達増氏支持派と不支持派それぞれの重職が議席を失い、結果として「痛み分け」となった。

  両派がきっ抗する中、スタンスを示していない無所属らの結集や既存会派からの引き抜きが予想される。臨時議会の17日まで10日を切り、再編が急速に進む見通しだ。
(大崎真士)


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