盛岡タイムス Web News 2015年  9月 8日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉71 盛岡市 杜陵地区 受け継ぐ名手の心意気 盛岡山車音頭研究会 八幡宮例祭へ30年の節目(佐々木貴大)

 

     
  盛岡秋まつり本番を目前に、練習に熱の入る盛岡山車音頭研究会(中央が伊藤会長)  
  盛岡秋まつり本番を目前に、練習に熱の入る盛岡山車音頭研究会(中央が伊藤会長)
 

 盛岡市南大通1丁目の市杜陵老人福祉センターで活動する盛岡山車音頭研究会(伊藤吉彦会長)は、今年で設立30周年を迎える。今年も盛岡秋まつり(9月14〜16日)が近づく中、会員たちは本番へ向け練習に励む。

  研究会は1985年、伊藤会長の父で「音頭の名手」と言われた吉之助さんが後継者育成を目的に立ち上げた。吉之助さんは市杜陵老人福祉センターの初代館長でもあり、発足以来同センターで活動を続けている。02年に吉之助さんが亡くなってからは、伊藤会長が活動を引き継いだ。

  研究会の心得は「山車音頭の勉強は自分自身の音頭を通じてより良い人間形成の道場である」「老若男女のつどいが、一つの目的に精進する姿は遊びがあってはならない」「今日より明日の進歩を無くしては、無駄な集会にならないよう務める」の三カ条。現在は小学生から80歳代まで約40人が会員に名を連ね、1年を通じ日々歌声に磨きをかける。

  練習は発声練習や節回しなど基本が中心。約300年前から伝わる山車音頭に楽譜はなく、練習は全て口伝えで進む。研究会では歌い方だけでなく、音頭を上げるときの立ち居振る舞い、さらに祭りに参加するための基本的な所作も伝えている。毎年、盛岡秋まつり直前には特別に勉強会を開催。各組の練習が始まる前の「総ざらい」も行っている。

  活動に参加し3年目という同市の小山田博さん(79)は「30年ほど前に山車に参加して音頭を上げたが、その時は何の指導も受けずただ歌うだけだった。研究会で勉強し、節回しや全ての言葉に意味があると知った。音頭は奥が深い。先輩方のようにしっかり歌えるようになりたい」と話した。

  伊藤会長は「会の目標は、人前で音頭を歌い上げられるようになること。近年は祭り以外にも、地域の行事や老人施設へ出向いて音頭を上げることもある。30周年を迎え、今後さらに活動を飛躍させたい」と話していた。

  活動日は毎月10日と25日の午後6時半から同8時半まで。参加無料。一般参加可能で、出入り自由。問い合わせは同センター(電話654―9155)まで。
   (佐々木貴大)


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