盛岡タイムス Web News 2015年  9月 13日 (日)

       

■  雫石町社協 水害の教訓に備え新た 災害ボランティア講習 床板はがしなど実技

 

     
   小林さん(中央)の指導で床板はがしの実技に挑戦する参加者(12日、雫石町千刈田地内の町総合福祉センター前)  
   小林さん(中央)の指導で床板はがしの実技に挑戦する参加者(12日、雫石町千刈田地内の町総合福祉センター前)
 

 関東や宮城県で猛威を振るった大雨の洪水被害。2013年には県内でも集中豪雨による洪水が発生し、盛岡市繋や玉山区、紫波郡などに大きな爪跡を残した。同じく甚大な被害を受けた雫石町で同町社会福祉協議会が続けている災害ボランティア講習会が12日開かれた。家屋の泥出しのための床板はがしの実技が行われた。約30人が参加した。

  講師は東日本大震災津波に伴い大船渡市でボランティア活動をしたNPO法人国境なき奉仕団チーム風の桑原誠代表、同風組関東支部の小林直樹代表、宮城県・山元町おてら災害ボランティアセンターの坂野文俊住職。いずれも10、11日に洪水被害を受けた関東と宮城県から駆け付けた。

  実際の和室、洋間の床板と土台部分を用い、くぎ抜きや床板のはがし方を参加者が実践した。桑原代表は一度はがした床板を再利用する泥出しを提唱。電動丸のこやバールを使い、和室の畳や床板に番号などを振って泥出し後に復元する方法を伝授した。

  丸のこは金属を切断できないため、床板に刺さっているくぎを最小限人力で引き抜く必要がある。その際も小型のバールやペンチで板材を傷つけないように抜くこつが披露された。参加者も挑戦し、女性らも力を入れずに作業ができた。

  同町西安庭の細川信子さん(65)は「実際は板が湿っていたり、くぎも古くなっていたりして楽ではないはず。2年前まで雫石に水害は起きないと思っていたので自覚が必要。当時は炊き出しのボランティアをしたが、活動の幅を広げたい」と熱心だった。

  桑原代表は「興味を持ってもらって、バールを買いたいという方もいた。自分でできなくても、知っていると全く違う。浸水は床下か床上かで行政の助成も全く違う。残しておくと異臭を放ち、ご近所トラブルの原因にもなる。われわれのアドバイスでやる気になってもらえれば」と期待を込めた。

  町社協主催の講習会は全4回シリーズで同日が最終回だった。


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