盛岡タイムス Web News 2015年  9月 21日 (月)

       

■  時間制約 集中鍛錬 盛岡市消防団女性隊 特別編成で磨く7人 全国操法大会へ初の県代表


     
  全国女性消防操法大会に向けて練習に励む盛岡市消防団女性消防隊  
  全国女性消防操法大会に向けて練習に励む盛岡市消防団女性消防隊
 

 盛岡市消防団女性消防隊(藤澤トミ隊長)は10月15日に神奈川県横浜市で開催される第22回全国女性消防操法大会に岩手県代表として初出場する。大会に出場する隊員は、市内の各消防団などに所属する団員から希望を取り集まった7人。普段の活動で女性消防団員は、ほとんど消防操法は行わないため、大会に向けて基礎から徹底して技術を磨いている。

  大会に向けた練習は7月から始まり、週4回実施している。辺りが暗くなってきた午後6時すぎ、練習場所となっている盛岡市子ども科学館の駐車場に隊員が集まってくる。20代から60代まで、それぞれ仕事を持っているため、活動できる時間は平日夜の3日間と日曜の昼間に限られる。

  投光器に照らされた中、「岩手県盛岡市消防団女性消防隊、軽可搬ポンプ操法を開始します」と指揮者の声が響く。大会の消防操法は軽可搬ポンプと呼ばれる機械を使い、指揮者1人を含む5人が手で広げた3本のホースをつなげて標的に向けて放水する。

  標的に放水を当てるまでの時間に加え、細かい動作も評価の対象となるため、練習では足の位置がそろっているか、ホースを伸ばす動作がスムーズかなどを確認しながら進める。指導する盛岡南消防署仙北出張所の署員も「今の動きはいい」などと、少しでも上達につながるよう声を掛ける。

  指導役の同出張所の吉田正一所長は「かなり上達した。入った頃は機械を見たこともないし、どうやったらいいか分からず戸惑っていた。回を重ねるごとにうまくなった。皆さん真剣に練習に取り組んでいるので、大会では普段通りの力を出してほしい」と健闘を期待する。

  指揮者の藤澤恵美子さんは消防団に入り16年。「広報活動をしたり、冬場は屯所の中を暖めておいたり、交通整理をやったり、そういう団員や消防署員が活動しやすいようにバックアップするのが女性団員。消防団は地域と密着した活動。はんてんを着ていることで普段会話がない人とも会話ができる」と消防団活動にやりがいを感じる。

  消防操法は初めての体験で最初は戸惑いながらだったが、徐々に上達してきた。「チームワークはいい。指導もだんだん細かいところまで厳しくなっているが、時には笑いながら修正することも必要。仙北出張所の皆さんが一生懸命来て教えてくれるので心強い。何位ということではなく、みんな勝ちたいという気持ちで頑張っている」と意気込む。

  藤澤隊長は隊員の相談役として隊をまとめる。「皆さん仕事を持っている中で良くここまでやってくれている。不平不満も言わず、笑いながらやってくれるのでそれが一番ありがたい。日曜日に練習するようになったのは9月に入ってから。夜と昼では感覚も違うので、時間を大切に使って練習したい。目標は上位だが、今まで大会に向けて練習を積み重ねてきたので、けがをしないで元気に臨めればそれが一番」と話した。

  同市の女性消防団員は9月1日現在で57人と、県内でも多い。今年の市内の火災発生件数は1月から8月までで昨年比3件減の35件となっているが、近年は林野火災の発生など消防団への期待は大きい。火災予防の啓発など女性消防団員の担う役割も増している。


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