盛岡タイムス Web News 2015年  9月 28日 (月)

       

■  にぎわい復活の一手に 紫波町の日詰商店街 事業計画提案や意見交換 遊休不動産活用で再生 25日から3日間 最終日に成果発表 リノベーションスクール



     
  旧町役場本庁舎で行われたリノベーションスクールの公開プレゼン  
  旧町役場本庁舎で行われたリノベーションスクールの公開プレゼン
 

  紫波町の日詰商店街で25日から27日までの3日間、リノベーションスクール@紫波が行われた。実践を通して遊休不動産を活用した都市再生手法を学ぶ同町では初めてのイベント。県内外から約30人が参加した。最終日は公開プレゼンテーションが行われ、同町のかつての中心市街地で同商店街を舞台に、地域の再活性化を見据えた事業計画を提案。商店街の地権者なども出席し、活発な意見交換が行われる中で、成果発表に興味深く耳を傾けた。

  プレゼンテーションは同町日詰の旧役場本庁舎議場で行われた。同スクールは▽リノベーション事業計画(4班)▽セルフリノベーション(1班)─の2コース。事業計画コースでは、商店街エリアの旧町役場や紫波総合運動公園、古くからある家屋を対象物件として、収支を含めた事業概要を説明。セルフリノベーションでは、実際に家屋を改修し、付加価値を付けたことなどを報告した。

  C班は旧町役場本庁舎でブライダル事業を行う「ハレマチ」を提案。特徴的なY字型の庁舎を使い、結婚式をメーンにさまざまな祝いの場として活用する。年間の結婚式利用を1年目で30組、2年目60組、3年目を80組と想定した。

  プレゼン後、会場のアドバイザーからは「レストランなど、安定収入を得られる事業の強化が必要」「Y字の由来など、地域とのつながりを前面に出して」などの発言も。厳しい指摘とともに、事業実現への期待が込められた。

  日詰商店街は国道4号の東側に位置し、かつては奥州街道の宿場町として長い間栄えた。近年、オガールプロジェクト(紫波中央駅前都市整備事業)などで中心市街地が駅前に移り、衰退の一途をたどっている。今回行われたスクールが日詰の再活性化の起爆剤となりそうだ。

  宮城県から参加した小島由佳子さん(28)は「日詰には昔ながらの町並みの良いところが残り、潜在的な魅力を感じた。事業化を見据えた計画作りのため、日詰を知る過程で地元の方と触れ合い、人の良さにも気が付いた。今残っているものだけでも、市場にインパクトを与えられる可能性がある」と外から見た日詰の魅力を語った。

  盛岡市から日詰地区に移住して4年目になる、柾谷祐介さん(38)は「今までは商店街に行くとしても、銀行がほとんど。3日間と短い期間ではあったが、全国から集まった人と実際に日詰に入って調べ、考え、提案する機会になった。今回のスクールが、日詰が変わっていくきっかけとなれば」と話していた。


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