盛岡タイムス Web News 2015年  10月 3日 (土)

       

■  「天下無双の志」で 県議会招集 達増知事が3期目所信 復興とふるさと振興に全力

     
  演述で所信表明する達増知事  
 
演述で所信表明する達増知事
 


  県議会9月定例会は2日招集され、本会議が開かれた。改選後初の定例会で達増知事が3期目に当たり演述した。近代製鉄の父で盛岡藩士の大島高任の藩政改革書を引用しながら「天下無双の志を、新しい地方自治としての『復興』と『ふるさと振興』を、県民の力を合わせて進めていこう」と訴えた。今後4年間の県政運営について「復興の量の確保と質の向上に努め、ふるさと振興を軌道に乗せるべく全力を尽くす」と所信を表明した。

  達増知事はこの中で、東日本大震災津波からの復興へ被災者の国保医療費や後期高齢者医療、介護保険の窓口負担などの免除について現行12月までを、さらに2016年12月まで1年延長すると明言。同年8月からの未就学児・妊産婦への医療費助成の現物給付化にも改めて言及した。

  演述では復興、ふるさと振興、若者と女性の活躍推進、19年度からの次期総合計画を見据えた現在のいわて県民計画の第3期アクションプランの策定などへ意欲を示した。

  復興の推進については、政府が16年度以降5年間の復旧・復興事業の規模と財源を閣議決定したことについて「復興事業の一部で地元負担が拡大することになったのは、誠に残念」と指摘。

  一方で「三陸沿岸道路の全額国費による整備の継続や復興交付金効果促進事業の一括配分の上限引き上げなど、その規模と財源はおおむね県の主張をくんだものとなった」と評価。引き続き市町村と連携して政府に対して被災地や被災者の実情を説明し、一体となった復興を進める決意を示した。

  若者と女性の活躍については「やりがいを感じ、生活を支える所得が得られるよう産業界と連携した働き方の改善、創業支援の充実に取り組む。官民挙げて推進するため、新たに県はじめ経済団体や教育関係者らで構成する推進組織を設立する」と説明した。

  県民計画については知事選のマニフェストにも挙げた「幸福度」に触れた。「希望郷いわての実現を、より確かなものにできるよう、新たに幸福度を行政評価の指標に取り入れる。宮澤賢治の言葉が育まれる岩手の歴史、風土なども参考に、岩手ならではの幸福度を研究し、施策への反映に向けた具体化を進める」と述べた。

  県内で中学生が自らの命を絶った事案を踏まえ、今定例会に関係条例3件を提案。県として「亡くなった生徒の尊厳を起点に、岩手で同様の事案が二度と起きないよう対策を講じないといけない。命を守るという信念を持ち、総合教育会議の場も活用し、いじめ根絶に向けて粘り強く取り組む」と宣言した。

  本会議は9日に再開し、演述を受けた交渉4会派による代表質問が行われる。会期は11月2日までの32日間。


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