盛岡タイムス Web News 2015年  10月 10日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 大崎真士 手帳に残る「参院補選」

 

 手帳に10月の予定が埋まり出す中、数カ月前から書き込んでいた予定が8日に記してある。「参院補選公示」だ。知事選で平野達男参院議員の出馬表明直後に記入した。8月7日の不出馬発表後も、何となく消さずに残していた。

  補選があったら、県議会改選後の会派構成や正副議長選をめぐる攻防と同時並行で、候補擁立や前哨戦を取材しただろう。補選が8日告示、25日投開票なら、決算審査の9月定例会と重っていた。改めて見直して、ぞっとした。

  しかし、知事選は無競争に終わった。不謹慎だと言われても「ほっとした」という自分の気持ちを否
定できない。

  もちろん知事選が無投票で良いわけがない。現職と対抗馬が、達増県政の継続か、新たな県政を打
ち出すか。論戦を交える4年ぶりの選挙戦があって然るべきだった。

  達増知事本人が自制的に発言しており、3選独走が県政の暴走につながると短絡的に考えてはいない。それでも、選挙という洗礼を経るのと「洗礼なし」とで、かじを握る手から伝わる熱量や言動は違うだろう。

  その意味で、達増知事に対抗する勢力による県議会初の女性議長誕生が消えたのは、もったいなかった。自分たちの応援した平野氏が土壇場で知事選に出なかったとはいえ、達増県政と議会との均衡をアピールする好機だった。

  旧民主党勢力の県議会統一会派結成も似たような「サプライズ」。四分五裂からの収れんも道半ばにあって、成就するかどうかで明暗が分かれた。違いはどこにあったのか。

  来夏の参院通常選挙へ各党の対応、候補擁立の取材時期が間もなく到来する。任期満了の知事・県議選は4年先までないが、反達増勢力の躍進も野党連携も、いかに成就する一手を打つか。時間の余裕はそれほどない。

  昨年末から平野氏が知事選に出るか出ないかを嗅ぎ回り、出馬が決まったと思えば、まさかの翻意…。

  気が付けば年がら年中選挙漬け。身の上は記者も同じだ。


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