盛岡タイムス Web News 2015年  10月 23日 (金)

       

■  調合粘って“新感覚”生む 愛彩ひとめぼれゆべし 雫石産業まつりでデビューへ 6月に続き3種目の商品 千秋堂とファーム菅久


     
  3色の愛彩ひとめぼれゆべしを持つ西山常務  
  3色の愛彩ひとめぼれゆべしを持つ西山常務
 

 盛岡市前九年2丁目の餅菓子製造の千秋堂(高橋健治社長)は新商品「愛彩ひとめぼれゆべし」を、24日の雫石町産業まつりで初めて販売する。雫石町中沼の生産者ファーム菅久(菅原久耕代表)が生産するひとめぼれの米粉と、オール県内産の緑黄色野菜・桑の葉・完熟果実のコラボレーションが新食感を生んだ。創業85年余りの老舗と生産者が共同で情熱を注いだ新商品が完成した。

  両社が新商品開発で組んだのは2回目。以前に開発した「ひとめぼれカステラ」と「あやこにひとめぼれ」のサブレは6月から発売され、復興庁主催の「世界に通用する究極のお土産」で最終審査にノミネートされている。

  千秋堂の西山由珠常務は「岩手の食材を発信したい。新商品は、素材の良さと生産者が込めた思いの具現」と新商品に自信をみせる。

  愛彩ひとめぼれゆべしは「ニンジン×すずこまトマト」、「古代米×カシス」、「桑の葉×ホウレンソウ」の3種類。いずれもファーム菅久の米粉を100%使用し、軽米町のホウレンソウや雫石町のスズコマトマトなどを入れている。

  西山常務は「美と健康を意識する女性がターゲット。食べる人のことを思って商品を考えた。例えば桑の葉は、お茶として飲むとがん予防になる。カラフルで見た目もポップ。かわいい感じがすると思う」と商品コンセプトを語る。

  開発で苦心したのは素材選び。ファーム菅久の米粉と合う県内産農産物が柱だった。「少し素材の量が違うだけで発色が違う。素材の味を壊さないように、何度も組み合わせや配合を試した」と、調整に時間と手間を掛けた。

  ファーム菅久の菅原紋子常務は、千秋堂と組めてよかったという。「そのままでもおいしい農産物を、お菓子にしたらどうなるのか。もし自分たち生産者が商品を完成させようと思ったら、時間がかかると思う。『食べる人を健康に』という商品コンセプトが、私たちの作る農産物と一致したのも大きい。新商品は、私たちの米のもっちり感が出ていた。健康を気にする女性はうれしいと思う」と話す。

  愛彩ひとめぼれゆべしの食感は、弾力と粘りのあるつきたての餅を思い出させる。指で表面を突けば、肉厚生地の弾力が一目で分かる。

  菅原常務は「来年4月には町内に千秋堂の工場ができる。今回の商品は、米とトマトが雫石産。皆さんに農産物を知ってもらいながら、千秋堂と連携したい」と期待する。

  西山常務も「異業種連携の成功事例は少ないが、この商品を成功事例にしたい」と意気込んだ。

  千秋堂は11月ころから、本格的な販売を予定。1パック6個入り700円(税込み)。問い合わせは千秋堂(電話647―1188)へ。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします