盛岡タイムス Web News 2015年  11月 6日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉275 草野悟 須賀川のさっちゃん三鉄へ


     
   
     

 放射能汚染で苦しめられている福島県。いまだに復旧のめどは立っていません。悲しいことです。私も生まれはいわき市。福島原発のところは郷里そのものだけに心が痛みます。須賀川は内陸にありますが震災直後はとても深刻な「風評被害」の嵐でした。

  あれから4年半。友人の「さっちゃん」のご家族が「ようやく三鉄に乗りに行く」と三陸鉄道を訪ねてくれました。「さっちゃん」の家は農家で、お母さんが昔からの福神漬けを作っていました。震災前に商品開発コーディネーターの五日市さんと知り合い、福神漬けをリニューアル。五日市さんのアドバイスで「ずっとこの味 福尽漬」とネーミングを新しくしました。福島の福を尽くす、「福尽漬」は立派な看板商品となりました。

  それ以来、「さっちゃん」と五日市さんは大の仲良しです。三陸の被害に気を使い、「あまちゃん」を見ながら「いつかは行きたい」と思い続けていたおばあさん(さっちゃんのお母さんでまさこさん)の願いがかないました。お孫さんの「まゆちゃん」、おばあさんのご友人の「有馬さん」の4人旅です。福島の須賀川を早朝出発し、106急行バスに乗って宮古までやってきました。浄土ケ浜は素晴らしい光に輝いており「なんてすばらしい景色」と感嘆の声。そこから三陸鉄道に乗って普代村の「くろさき荘」へ向かいました。「くろさき荘」の社員さんたちがウエルカムとおもてなし。それにも大感激だったようです。「くろさき荘」の皆さん、ありがとうございました。

  三陸鉄道はこうしたホスピタリティーあふれる人たちに支えられています。うれしいですね。翌日はこれまた私のお友達「熊ケ井旅館」の静子さんがお迎え、おもてなしをしてくれました。大満足の3日間の旅行でしたとお電話がありました。岩手も福島も「同じ被災仲間同士」です。状況は違っても、こうした交流はずっと続いてほしいと願う毎日です。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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