盛岡タイムス Web News 2015年  11月 15日 (日)

       

■ 「おすそわけ」で消費拡大 農研機構 販促にオリジナルの袋を提案 生産者から顧客へ普及

     
  これまで作成されたおすそわけ袋  
 
これまで作成されたおすそわけ袋
 


  盛岡市下厨川の農研機構東北農業研究センター(石黒潔所長)は、果樹園生産者の顧客拡大に結ぶツール「おすそわけ袋」を提案している。同機関によると、東北地域の贈答用果物の支出は他地域より2割ほど高く、消費者の9割以上がおすそわけの習慣を持つ。消費者間の商品授受に生産者情報を入れることで、間接的な商品PRと新販路創出が図れる。

  おすそわけ先は一人平均2〜3人。生産者から直接購入する一番のきっかけは「ほかの人からもらった品が気に入った」という。

  農家や自治体で同袋の試験導入を行ったところ、消費者の8割が利用。同袋を契機とした新規注文は100箱を超え、おすそわけ先の消費者の購入意欲を喚起させることが分かった。

  同袋の表には、生産者の特徴を示すロゴマークや絵柄をあしらい、裏面には生産者の基本情報や商品の特徴、栽培方法など記す。商品と一緒に梱包し、贈答品を受け取った消費者が使用する。

  同機関が提案する同袋は、A4サイズ(マチ10a)とB4サイズ(マチ13a)。A4サイズは大玉リンゴが2〜3個入り、B4サイズは5〜6個入る。5`当たり1袋の梱包を薦める。同袋の費用は1袋30〜60円ほど。デザインや製造量で異なるが、シールなどを用いて自作することを薦める。

  同機関企画管理部情報広報課の田中忠一課長は「マニュアルを参考に、有効な販売戦略と同袋の効能を知ってほしい」とアピール。

  数年の調査による消費者の動向や同袋の効果をまとめたマニュアル本も作成。同機関生産基盤研究領域の磯島昭代主任研究員は「関東以南では、おいしいリンゴの購入方法などを知る機会が少ない。同袋により生産者の存在を伝えられる」と利用を推奨する。

  県内の果樹園栽培生産者は4124軒、そのうち半数が消費者への直接販売を行っている。

  同袋やマニュアルについての問い合わせは同機関情報広報課(電話643−3414)まで。


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