盛岡タイムス Web News 2015年  11月 21日 (土)

       

■ 〈体感思観〉心に五線譜の余韻 相原礼以奈


 
 10月11日に北海道札幌市の札幌コンサートホールKitaraで開かれた第15回東日本学校吹奏楽大会で、盛岡市立城北小のからまつ吹奏楽団が2年ぶり5度目の金賞を受賞した。小学校の吹奏楽では最高の舞台である東日本大会での栄誉だ。

  前回出場の2年前に続き東日本大会前の団員を取材した際、変わらず「心から心へ」の目標が聞かれた。団の伝統となっている言葉で、聴いている人に気持ちが伝わるよう心を込めて演奏することを意味する。心一つに目指した演奏が結果につながったに違いない。

  きょう21日は、大阪府大阪市の大阪城ホールで第34回全日本小学校バンドフェスティバルが開かれる。盛岡市立仙北小のマーチングバンドクラブにとって初めての全国大会。こちらも大会を3週間後に控えた団員の話を聞いたところ、「今までお世話になった人に感謝の気持ちを込めて演奏したい」との決意が聞かれた。ともに東北大会に出場した滝沢市立鵜飼小吹奏楽団の団員からも温かな応援を受け、夢の舞台で演奏・演技を披露する。

  私自身も小学校から高校までブラスバンドや吹奏楽に携わった。苦楽を味わった部活時代は原点の一つであり、背筋が伸びる思いで取材している。現役時代は全パートの動きが一つの楽譜にまとまった総譜(スコア)を見るのが好きだった。異なる役割を持つ楽器同士、縦の線を合わせて音楽を織りなす様子は芸術的に美しい。

  演奏する人と聴く人、舞台に立つ人と支える人、上位大会に進む人と進めなかった人、全ての人に得るものがある。ここで刻まれる充実した経験が、それぞれの続きを奏でる力になればと思う。


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