盛岡タイムス Web News 2015年  11月 26日 (木)

       

■  戦いすんで飛躍期す 鳴尾直軌グルージャ盛岡監督に聞く(上) 有終のゲームで勇退 苦闘からフェアプレー賞


     
   シーズン中、さまざまな挑戦をした鳴尾直軌監督  
   シーズン中、さまざまな挑戦をした鳴尾直軌監督  

 2015年シーズンのサッカーJ3リーグは23日、全日程を終了した。スローガンに「進化〜Evolution〜」を掲げて戦ったグルージャ盛岡は、順位を昨シーズンから大きく後退させ11位でシーズンを終えた。シーズン終了を持って退任する鳴尾直軌監督(41)にインタビューし、これまでを振り返る。(聞き手・佐々木貴大)

  ― 最終戦から一夜明けての気持ちは(取材日は24日)

  最後をいい形で終れたというのは、これからの人生が幸せになりそうな気がする。

  ― 今季序盤に苦しんだ理由は

  目指したのは3バックでボールを保持し、崩すというもの。合宿の印象と公式戦の印象がずいぶん違い、戦術に誰がフィットするか、戦術と選手を整理するのに時間がかかった。

  2試合目の(カターレ)富山戦は結果が出なかっただけで、去年までJ2だったクラブ相手に「できる」と自信になった。いろいろなクラブに対し、われわれがやろうとしているサッカーで相手を混乱させることができた。

  ただ、気が付いてみたら、引き分けと負けしかない。このままでいいのかと7節あたりから不安は感じていたが、できるところまでやりたいと思っていた。

  ― 第2クールは現実路線へ移行した

  しっかり勝ち点3を取りに行こうと。昨年できた確実に勝ち点を積み重ねる部分と、第1クール目の主導権を握る攻撃的なサッカーを、融合させながら結果を残したいということで、布陣も4バックに切り替えた。

  ― 第2クールから故障者が目立った。マネジメントの難しさは

  途中に国体を挟み、第2、3クールは多くの選手をピッチに送り出した。その選手がいいプレーをしてくれたが、元に戻す作業の中で選手のモチベーションやコンディションのコントロールが難しくなった。さらに、クラブが継続した流れで戦えなかった。準備段階で意思疎通がうまくできていたら、こうはならなかったと思う。

  ― 今季の総括を

  昨シーズンはぎりぎり取った勝ち点が多い一方、今シーズンはぎりぎり失った勝ち点があまりにも多すぎた。

  今季はJ2昇格に向け、新たなスタートを切る位置付けだった。昨年は順位を求めるあまり手堅いサッカーに終始したので少し理想を追い、上位から勝ち点3を奪おうと臨んだ。

  挑戦ができた、町田(ゼルビア)と長野(パルセイロ)から勝ち点3を取った、国体もある中ある程度両立させられた、というのは達成できた。あとはフェアプレー賞(リーグで最も反則ポイントの少なかったクラブに与えられる賞)を獲得できたのはうれしい。
(つづく)


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