盛岡タイムス Web News 2015年  12月 1日 (火)

       

■  雫石町 大松倉に地熱発電計画 JR東日本など4社 NEDO(新エネ総合開発機構)調査で資源量 葛根田以来の町内2基目


 雫石町長山地内の大松倉山南部地域で新たに地熱調査をする計画案が11月30日、雫石町議会議員全員協議会で明らかになった。事業はJR東日本が中心となり清水建設、日本電設工業、日本重化学工業の4社が計画する。案で示された場所は、同町に隣接する十和田八幡平国立公園の第3種特別地域を中心とした地域。当該地域の発電規模は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2000年に調査した結果で、4千`h〜8500`hと資源量を評価。一方で同日発表した同町網張地域の地熱調査結果は事業化が難しいとの見解が示された。

  計画案では2016年4月以降に地表調査、大気・水・動植物などへの影響調査などを行う。掘削調査開始は17年度を見込んでおり、調査結果を踏まえて17年度以降事業化を判断し会社を設立する考え。地熱調査は、JR東日本が独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の地熱資源開発支援制度へ助成金交付申請して行う予定。

  地熱調査に先立つ17日、同町上曽根田の同町中央公民館で「大松倉山南部地域地熱調査協議会」を設立する。同協議会は、事業者のJR東日本と地元自治体の同町を事務局として、調査計画や周辺地域への配慮を説明。地域住民の理解を得ながら計画を進める。体制は地元農業関係者や観光関係者、温泉事業者など11団体とアドバイザー・オブザーバーに岩手大、県など7団体の計20団体で構成する予定する。

  同町で所管する環境対策課の小田純治課長は「ポテンシャルが高い地域なので期待している。調査結果によっては、余剰熱を利用した農業分野への2次利用など、地域への貢献も考えられる。クリーンエネルギーを使っている町として雫石の活性化につなげたい」と期待をふくらませた。

  JR東日本は現在、北東北を中心とした「再生可能エネルギー基地」化の方針を打ち出している。青森県八甲田北西地域では地熱資源調査、八戸市でバイオマス発電所の建設を進める。同様に秋田県では風力発電、太陽光発電事業を展開している。

  事業化が難しいと判断した同町網張地域の地熱調査結果は、余剰蒸気3dで発電規模が125`h。発電規模1000`hを見込んでいたが、調査した地熱エンジニアリングと同課は発電所建設コストに見合わないと判断した。


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