盛岡タイムス Web News 2015年  12月 3日 (木)

       

■  もりおかエネパーク 施設を一体的に発信 経産省の「次世代」認定 環境の取り組みに弾み


     
   経産省の中村仁部長から次世代エネルギーパークの認定証交付を受ける谷藤裕明市長(右)  
   経産省の中村仁部長から次世代エネルギーパークの認定証交付を受ける谷藤裕明市長(右)
 

 太陽光など再生可能エネルギー関係施設が連携して環境啓発の推進を図る盛岡市のもりおかエネルギーパーク計画の取り組みが、経済産業省から次世代エネルギーパークの認定を受けた。次世代エネルギーを実際に体験する機会を増やし、地球環境と調和した将来のエネルギーに対する理解を深める計画を認定するもの。2007年度から全国で63件が認定され、県内では同市が初めて。認定後は資源エネルギー庁のホームページなどでPRが図られる。

  もりおかエネルギーパークは、市域の地域特性を生かした各種の再生可能エネ施設の中から、施設規模や見学の受け入れ態勢の有無などの観点で特に高い啓発効果が期待される施設を抽出し、仮想のパークとして一体的な情報発信や連携した事業を実施する計画。

  市では16年度以降、周辺の観光資源と組み合わせた周遊モデルコースの設定、施設概要や見学に関する情報を掲載したパンフレット・ポスターの作成、エネルギーパークを巡る無料バスツアーの実施、各拠点施設の情報集約および窓口の一元化、市環境部開設のウェブサイト内にパークのページを設けるなどの事業を実施していく。

  パークの構成施設は、エコアス広場(上田)、盛岡市クリーンセンター・ゆぴあす(上田)、市中央卸売市場(羽場)、ユートランド姫神・ソーラーガーデン姫神(玉山区下田)、四十四田発電所(上田)、御所発電所(繋)、岩洞第一発電所(玉山区日戸)の7施設。

  エコアス広場は14年度に供用開始し、必要な電力を太陽光などの再生可能エネルギーで賄うなど、循環型社会の形成や自然環境の保全など環境学習の拠点となっている。市クリーンセンター・ゆぴあすはごみ焼却で発生する廃熱を利用した発電、熱交換設備による冷暖房・給湯など余熱の有効活用を図っている。

  市中央卸売市場は14年度から敷地内施設の屋根や緑地帯を活用して太陽光発電事業(最大出力1580`h)を開始し、売電収入による経営の安定化を図っている。ユートランド姫神は太陽光発電やチップボイラーなど再生可能エネ設備の集積を図り、隣接する市有地では民間事業者がソーラーガーデン姫神(最大出力1780`h)を運営している。

  四十四田発電所は、四十四田ダムの貯留水を利用した発電所(最大出力1万5100`h)として1967年に運転開始。御所発電所は、御所ダムの貯留水を利用した発電所(最大出力1万3千`h)として81年に運転開始。岩洞第一発電所は、岩洞ダムの貯留水を利用した地下約300bの地下式発電所(最大出力4万1千`h)として78年に運転開始した。

  認定証交付式で、経済産業省東北経済産業局資源エネルギー環境部の中村仁部長は「競馬場跡地を有効活用して市民が集えるような広場を造っていただき、そこに市民が足を運び、見ることで再生可能エネを覚える機会につながる。再生可能エネという言葉は聞くが、具体的にどういうものか知らない人もいる。子どものころから触れる機会を設けることで、将来の再生可能エネを担える人材育成や一般家庭での普及につながっていけば」と期待した。

  谷藤裕明市長は「市としてもユートランド姫神を拠点としたエコタウン事業などにより、メガソーラー、チップボイラーなどの再生可能エネの導入を推進している。再生可能エネ施設を間近に見て体験することは特にも将来を担う子どもたちにとって大変意義のあること。今後も関係機関と連携し事業を進めたい」と話した。


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