盛岡タイムス Web News 2015年  12月 4日 (金)

       

■  多様な参画募り跡地活用を 資金や整備計画など議論 盛岡市内丸の岩手医大 懇話会が初会合


     
   地元町内会や経済界の委員が意見を交わした活用検討懇話会の初会合(盛岡市内丸の岩手医大で)  
   地元町内会や経済界の委員が意見を交わした活用検討懇話会の初会合(盛岡市内丸の岩手医大で)
 

 岩手医科大(小川彰理事長・学長)は、2019年に附属病院を矢巾町へ移転させるのに伴い、盛岡市内丸の跡地活用について県、市、盛岡商工会議所と4者で協議を進めている。「これだけ大きな都市開発で医大が全て資金を出すのは難しい」(小川理事長)として、幅広い参画を得たい考え。これに伴い3日に地元町内会や経済界など外部有識者でつくる跡地活用検討懇話会(会長・南正昭岩手大工学部教授、委員9人)の初会合が開かれた。

  内丸跡地については、循環器医療センターなど西側に1次、2次救急医療を担う「内丸メディカルセンター」(MC)を配置。現附属病院のある東側には中心市街地活性化を視野に入れた商業集積などが検討されている。内丸MCは当面、矢巾町移転後に附属病院の建物を使用。21年に西側へ新たに整備し、24年の開院を見込む。

  跡地活用については、14年5月から4者の担当による事務連絡会が始まった。9月までに計6回開かれた。今年は4者に所属する若手の意見も反映させようと、跡地に設ける機能や施設などについてワークショップが3回行われた。

  これらを踏まえ、活用検討懇話会を設置して、多様な意見を募ることとした。同時に4者のトップレベルがそろい、最終的な意志決定などを担う跡地活用検討会議も設置される。16年2月に初会合が開かれる予定。懇話会は2月に2回目が開かれ、跡地利用に関して検討される予定。

  懇話会の事務局としては、今年度内に基本コンセプトを検討。16年度から18年度にかけて▽具体的な施設の検討▽ゾーニング・配置の検討▽資金計画の検討▽整備計画案の策定―に順次、着手したい考え。エリアの歴史的背景や行政、経済などの集積を踏まえた検討が求められる。

  事業展開で考えられる可能性としては、紫波町のオガールプロジェクトのような資金調達や運営、盛岡市の次期中心市街地活性化基本計画(19年度以降)への位置づけによる国助成などがある。

  小川理事長は懇話会の冒頭あいさつで「当大学の総合移転事業の最終的な完成は本院移転で終わらない。内丸の跡地活用によって最終的な事業完成を見る。盛岡のまちづくり、中心市街地活性化のためにどのような活用が望ましいか、さまざま提言してもらいたい」と委員に呼び掛けた。

  南会長は「このエリアの重要性は改めて言うまでもなく、盛岡の歴史の原点である。活用について検討するのは、何百年に一度のチャンスが訪れたと受け止めている」と今後の議論に期待を込めた。


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