盛岡タイムス Web News 2015年  12月 8日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉82 雫石町 上野地域 回収アルミ缶が車いすに 御明神小 特養ホームに寄贈20年(戸塚航祐)


     
  日赤鴬鳴荘に23台目の車いすを渡す御明神小の児童(左)  
  日赤鴬鳴荘に23台目の車いすを渡す御明神小の児童(左)
 

 雫石町立御明神小は11月25日、同町南畑の日本赤十字社特別養護老人ホーム鴬鳴荘に車いす1台を寄贈した。寄贈は、毎年行われ2015年で20年目を数えた。同小で95年から続く伝統が、地域の住民と子どもたちや施設の高齢者をつなぐ好循環を生んでいる。

  アルミ缶回収は、同校の環境委員会を中心に行っている伝統行事。毎月第1水曜日を「アルミ缶回収の日」として、1人当たり20個以上のアルミ缶を持って登校。同小敷地内のアルミ缶置き場に集め、業者が回収する。車いす1台を購入に必要なアルミ缶は約200万個。重さにすれば約1dのアルミ缶が必要となる。

  児童だけでは難しいアルミ缶回収だが、同小では保護者が小学生のころから続く行事。地域も協力しアルミ缶を入れた袋を持って登校する様子は、同小と地域で当たり前の風景となっている。

  同小6年の堀切菜々香さん(12)は「喜んでもらえてうれしい。アルミ缶を持ってくる人の人数を聞いて整理するのは大変だが、(車いすが)大切に使われていて、やりがいがある」と話す。同小5年の米田藍斗君(10)も「車いすがみんなの役に立ってほしい。もっと良い車いすを贈れたら」と入所者のことを思う。

  同施設の11月現在の入所者は79人。車いすは入所者のほか、ショートステイやデイサービス利用者も利用。施設に必要不可欠な物だが、最も不足している備品となっている。

  同施設職員の細川公子さんは「これまで寄贈してもらった車いすは、金額にすると100万円に届く。金額が問題ではないが本当に助かる。それを子どもたちが集めてくれたと思うと、ありがたさで胸がいっぱいになる」と感謝した。

  寄贈された中で使用されている最も古い車いすは、2000年に贈ったもの。15年が経過しても大切に使われる様子から、入所者や職員からの感謝の念が伝わる。

  同小6年で環境委員長の千葉栞那さん(12)は小学校最後の年。「みんなが一生懸命やってくれた。これからも後輩に受け継いでいきたい」と託す。同小4年の天瀬颯太君(10)は「みんなで協力していく」と伝統を受け継いでいく。
    (戸塚航祐) 


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