盛岡タイムス Web News 2015年  12月 11日 (金)

       

■   〈潮風宅配便〉280 草野悟 まだまだ あまちゃん は終わらない


     
   
     

 この方は三陸鉄道久慈駅長の駒木さんです。お人よしのような顔をしています。実際人がいいので駅業務としては最適で、お客さまへのサービスに命を懸けています。と、この写真をよく奥のほうまでご覧ください。

  この場所は、切符売りの窓口です。手前に三鉄の模型が4両、これすべて駒木駅長の手作りです。右隣のサイダーの瓶のあまちゃんイラストとフィギア、全部駒木駅長の手作りです。そして奥のほうを見ると、あまちゃんが着た絣(かすり)の衣装が掛かっています。写真には写っていませんが、右隣にも、駅舎内にも駅長手作りの「あまちゃん」小物であふれています。窓口の上には、朝ドラの本物の駅長、大吉つぁんと副駅長の写真が飾ってあります。天野家の夏ばっぱ、春子、アキのサイン入り写真もデスクの前には鎮座しています。恐ろしいくらい「あまちゃん」は終わっていないのです。9月でBSで再放送が終了しても、駒木駅長はまだまだ続編中なのであります。

  久慈駅構内には、潮騒のメモリーズのユイちゃんとアキちゃんの衣装がハンガーに掛けられていて、だれでもそれを着て潮騒のメモリー雰囲気に浸ることができます。その目の前には、名物ウニ弁当が売られています。ロストワールド、いやいや、久慈市民は誰でも、朝は「あまちゃん」から始まるものだと信じています。「まめぶ」だって、昔は久慈の市内の人は「そんなもん食わねえ」って言ってたけど、今じゃ「はい、昔からの大好物です」と大変身しているのであります。

  当然三鉄社内にも、当時のポスターが貼られていますが、決して「当時」じゃなく「今」なのです。つまり、駒木駅長もあの当時から年齢が進んでいないわけで、年を取らない駅長さんとなっています。帽子を取ると結構薄くなってきていますが、本人は気づいていません。久慈市の遠藤譲一市長に聞いても「え、あまちゃんって、まだ終わってないよ」と当たり前のように言います。恐るべし久慈市、三鉄の一コマです。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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