盛岡タイムス Web News 2015年  12月 19日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 佐々木貴大 新しきマウンドにエール


 
 2011年のドラフト会議で育成3位指名され、福岡ソフトバンクホークスに14年シーズンまで在籍した三浦翔太さん(26)と先日、野球教室の取材で再会した。入団時同様の人懐っこい笑顔で、「ごぶさたしてました」と言われ、思わずこちらも頬が緩んだ。

  三浦さんは、偶然にも自分の弟と同学年。弟のチームと三浦さんのチームは少年野球時代に対戦したことがあるほか、弟の少年野球時代のチームメートと三浦さんが盛岡大附高でチームメートとなるなど、何かと縁があった。

  ホークス退団時に連絡をしなかった非礼を謝りながら、互いの近況報告で話は広がる。三浦さんは中学校の先生になるべく、岩手大時代にできなかった教育実習に行ったことなどを話してくれた。ハキハキと話す姿、子どもたちを指導する姿を見て、きっといい先生になるな、と思った。

  考えると、岩手のスポーツが発展するとともに、岩手に関係し、活動する元プロ選手も増えた。筆頭はバスケットボール元岩手ビッグブルズの山本吉昭さんや、かつてサッカーJ2の横浜FCや地域リーグ時代のグルージャ盛岡でプレーした中田洋介さん。奇しくも2人も、指導者として後進の育成に注力している。

  山本さんは自らスクールを立ち上げ、個人技に特化した指導を行っている。中田さんは大船渡高の教員、さらにサッカー部監督として「グルージャにいたときより休みがない(本人談)」と、忙しく過ごしているらしい。

  自分が子どものころは、元プロ選手に教わるどころかプロスポーツを見に行くことも夢のような話だった。それが今では、身近にプロチームがあり、元プロどころか現役選手の指導を受けることも夢ではなくなっている。

  憧れのプロ選手から指導を受けた子どもたちが活躍してプロになり、引退後に子どもたちを指導する。その輪、循環が広がって夢を見て、実際につかむ子どもたちが増える。都合のいい物語かもしれないが、プロチームの役割の一つを改めて確認した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします