盛岡タイムス Web News 2015年  12月 28日 (月)

       

■  〈幸遊記〉259 照井顕 モノラル・ステレオ・スリーディー音楽


 今年(2015年)は何回終活という言葉を聞いただろうか?終えて別の世界へ行った人も多かった気がする。世はデジタル万能の時代だが、逆にアナログという言葉も随分と耳にし、頼まれて何年何十年お蔵入りのステレオを何台も再生させて喜ばれた年。時代に逆行する様だが、そうではなく進む時代とともに未来に向って成長してゆく分だけ、それを支える根のように後へも向進するものなのだ。

  そんなわけで今年は十音さんから頂いた電蓄で78回転のSP盤レコードをよく聴いた。牛崎隆さんが持参した内側から外側へ向って針が逆音溝をトレースする2枚のラベル作曲の音楽も33回転盤の新品ドイツ製LPレコードで聴き感動!

  岩手出身東京在住の作曲家でコマーシャル音楽を数多く手掛けてきた伊藤カズユキさんが、12年来渋谷ヒカリエのスイッチルームという立体音空間でサイマル放送してきた、スリーディー(3D)音楽が3DCD化になったのと、彼の盛岡一高時代の同級生・望月美咲さんがその「Hibike」を僕に届けてくれたので、後日上京して彼を訪ねた。銀座にあるスタジオ・モニタールームで拝聴させてもらった立体音像。そこに現れる高雄敦子(英国立音楽院首席卒業。14年ストラディバリウスを貸与された若手バイオリニスト)の音が風の詩となる感動のKISSonix-○R-3DCD体験。

  さらには僕の店で9月25日に行われた村田浩(tp)&ザ・バップバンドの演奏を、ダミーヘッドを使用してバイノーラル録音した岩手大学工学部の西山研究室。そこでその音を世界初となる経路同時逆同定方式のトランスオーラルシステムARIと共同研究開発した実用的な小型3D音楽2スピーカー再生システムで聴かせてくれるというので女房と一緒に12月1日、岩手大工学部・電気電子・情報システム工学科の西山清教授を訪ね入学?生徒が操作するそれを聴いてさらに驚く!ステレオに向って座った僕の両身にイヤホンで信号を送り、そのイヤホンに付いているマイクでスピーカーから出る左右の音をキャッチし、それを瞬時にコンピューターが最良のリスニング・ポイントを計算し、立体音を再生するアメイズィングな高臨場感を体験!振り返ればすごい1年でした。
(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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