盛岡タイムス Web News 2015年  12月 31日 (木)

       

■  競技ディベート普及を 市民グループのiDRTが活動 地域活性化の手段に


     
   12月20日、盛岡市のアイーナで開かれた「盛岡iDRT」。肯定側、否定側に分かれ、主張を展開  
   12月20日、盛岡市のアイーナで開かれた「盛岡iDRT」。肯定側、否定側に分かれ、主張を展開
 

 あるテーマについて肯定側、否定側に分かれて議論し、審査基準に沿って優劣を競う「競技ディベート」。これを岩手でも盛んにし、地域活性化に役立てたいと市民グループ「iDRT(いわてディベート・ラウンド・テーブル)」が7月から活動を始めた。盛岡市と花巻市で計10回、ディベートの体験会を開催。高校生から社会人まで延べ約80人が参加した。職業や年代を超え、社会参加に積極的なメンバーと知り合えるのも大きな魅力という。

  「会社の忘年会にて、最初の乾杯は生ビールに統一すべきである。是か非か」 「日本は労働者派遣を禁止すべきである。是か非か」―。

  26日夜、盛岡市のアイーナで開かれた「盛岡iDRT」には、勤務を終えた会社員ら主催者も含め6人が参加。くじ引きで肯定側、否定側を決めたあと熱い議論を繰り広げた。 テーマを肯定、または否定する主張を述べる「立論」、立論に対する質問、相手の主張に体して反論する「反駁(はんばく)」を制限時間内に展開。審判(ジャッジ)が、立論の一貫性や反駁の説得力などを評価して勝敗を決める。

  初参加の会社員太田陽之さん(28)は「必要なデータを早引きしなければならないし、すごく頭を使う。また体験したい」。団体職員山本望帆さん(23)は「相手を説得するためにはどんな言い方や根拠が必要なのか。普段、接するニュースや情報も、いろいろな立場から見るようになった」と話した。

  iDRTを立ち上げたのは、盛岡市の会社員安部茂樹さん(36)。
島根県生まれ。県立大総合政策学部大学院を卒業し、県内に就職。無駄に長い会議など企業や自治体の意思決定の効率の悪さに疑問を抱き、競技ディベートの活用に関心を持った。

  競技ディベートでは、自身の主義主張に関係なく、与えられたテーマに対して肯定側、否定側に立って主張を展開しなければならない。このため、発想力や迅速な判断力、論理的な説得力などが身に付くとされ、全国的な競技会なども開かれている。

  「ディベートは最適な答えを最短で導く技術。全ての意思決定の精度とスピードアップに貢献する。学歴に関係なく自身の能力をアピールする場にもなり、求める人材に出会う機会も広がる」と安部さん。地域クラブや高校生リーグができるほど盛んになれば「地域活性化にもつながる」とビジョンを描く。「地元をもっと住み良いまちにすべく日々、何かしら実践している人に、ぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。

  2016年も盛岡市や花巻市を会場に、月1、2回のペースで、体験会を開く。開催日時はフェイスブックなどで配信。問い合わせは、安部さん電話090―9636―8317へ。
 
 
 


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