盛岡タイムス Web News 2016年  1月 30日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 学芸取材は複眼で 相原礼以奈


 

 盛岡市中ノ橋通のななっく4階パステル館で現在、二つの作品展が開催されている。第6回おりがみ教室作品展(2月15日まで)と、平金商店社員らによる六人展(同14日まで)である。折り紙展の取材でお邪魔した際に六人展を知り、取材させていただいた。六人展は油彩画、水彩画、色鉛筆画、イラストなどさまざまな技法と作家それぞれの個性が見られる。一緒に鑑賞した折り紙教室講師の三浦真由美さんも「折り紙とは違うジャンルだが、色使いや展示方法など参考になることは多い」と感心していた。

  普段の仕事では絵画、写真、工芸、書道などから文芸、音楽、演劇、映画、さらには郷土史、考古学まで、いろいろな分野を取材する。専門知識はほぼゼロからのスタートという分野もあったが、丁寧に教えてくれる皆さまのおかげで、今日まで記事が書けている。

  ジャンルの異なる芸術も、それぞれが意外とつながりを持っていることが面白い。風景画を描く人と写真を撮る人の題材が同じ奥入瀬渓流なら、表現方法や捉え方の妙が楽しめる。宮澤賢治の童話や詩のモチーフは絵画や演劇、書道にも登場する。

  さまざまな芸術活動に触れることで、新たな見方が生まれることを実感している。

  盛岡市遺跡の学び館では昨年、縄文晩期の土器の造形美にスポットを当てた企画展を開催した。同館の神原雄一郎文化財主査の「考古学に興味のある人だけでなく、デザインを勉強している人にも見てもらいたい」という話が印象に残っている。

  先入観を持たずに幅広いものから受ける刺激は、視野を広げて専門性をも豊かにする。日々学びを深めながら、読んだ人がより興味を持てる文化面作りに努めたい。


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