盛岡タイムス Web News 2016年  2月 12日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉288 草野悟 三鉄のスーパーチャイルドモデル


     
   
     
  「うわーかわいい」「笑うとお菓子が食べられるよ」とか、不機嫌にならないように、実は必死に小さなモデルさんのご機嫌取りをしています。モデルは宮古市の保育園に通っている「さとちゃん」。最近は三陸鉄道の専属モデルみたいに活躍しています。モデル代は「お菓子」。この日は、三陸ジオパークと三鉄駅‐1グルメの特集号のパンフレットの表紙の撮影です。「さとちゃん」のコスチュームは探検隊風。三陸ジオパークを探検する設定です。

  この日の撮影は楽でした。モデルさんが機嫌よく、笑顔を連発してくれました。前の撮影はご機嫌斜めで大変でした。いろいろな手を使いなんとか笑顔を作ってくれるようにあの手この手を繰り出しご機嫌を取りましたが、なかなか笑顔を見せてくれませんでした。でも「さとちゃん」はプロです。カメラマンが「じゃあ始めるよ」と合図をすると、ご覧の笑顔になります。見事なプロ意識、根性が違います。

  こんなことを書くと、広告業界の仕事って感じがすると思いますが、この撮影はすべて三陸鉄道の社員の手作りです。スタジオは、社員のカメラマンのアパートを急造。アシスタントは総務部長と女子社員。モデルは社員のお子さん。モデル代もアシスタント代もカメラマンギャラも一切無しです。多少お菓子代がかかりますが、専門の広告会社に頼まなくてもできてしまう会社なのです。三陸鉄道は赤字会社です。少しでも経費を抑え、何とか経営できるように日夜社員総力挙げて努力しています。そのため、なんでも手作りです。話題をつくるための企画やポスター、イベント案内のチラシ、ホームページ、すべて社内スタッフで仕上げてしまいます。しかもクリエイティブセンスが高く、仕上がった広告物や雑誌、パンフレットなど、評判も上々です。

  どんなことにも「明るく、楽しく、前向きに」が会社の社風です。「さとちゃん」の今回の撮影は、3月上旬に発刊される「美味しい三陸ジオパーク」の冊子の表紙を飾ります。間もなく震災から5年。三鉄は前を向いて走っています。
(岩手県中核観光コーディネーター)



本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします