盛岡タイムス Web News 2016年  2月 19日 (金)

       

■  達増知事が施政方針 次の10年礎築く 県議会開会 千葉副知事を再任


     
  本会議で演述する達増知事  
 
本会議で演述する達増知事
 
  県議会2月定例会は18日招集され、本会議が開かれた。達増知事は冒頭、2016年度の施政方針について演述。間もなく丸5年を迎える東日本大震災津波からの復興と希望郷いわて国体・大会を結びつけ、「国体・大会の成功は地元の底力とさまざまなつながりの力を一層高め、希望郷いわて実現をより確かなものとし、いわて県民計画に続く次の10年の礎を築く」と力説した。会期は3月24日までの36日間。

  演述は約50分間行われた。はじめに「復興と(県版地方創生の)ふるさと振興は今を生きる県民の切実な要望に応え、今、目の前にある課題を解決する取り組みにほかならない。人間一人ひとりを大切にする、人間本意の取り組みを進め、希望郷いわて実現へ全力で取り組む」と主張。

  国体・大会については、秋の本大会で目標の天皇杯順位8位以内を目指し、開催県として来県者の出迎えを万全にする。「岩手の総力を結集し、復興のシンボルとしての両大会を成功させ、岩手の歴史に新たなページを記そう」と呼び掛けた。

  16年度に向けては▽本格復興の完遂▽軌道に乗せるふるさと振興▽若者と女性の活躍▽科学技術による地域イノベーション創出とILCの推進▽本県文化遺産の持つ価値の継承▽いわて県民計画第3期アクションプラン(AP)推進▽行財政基盤確立▽主要施策の概要−の順に紹介。

  本格復興の完遂については、県復興計画第2期「本格復興期間」3年の最終年度に当たり「次の期間につなげる重要な年」として、16年度末までに災害公営住宅の約9割の完成を目指す。漁港に関しては復旧完了を図る。

  ふるさと振興では社会減ゼロと出生率向上に社会全体で取り組む考え。科学技術に関しては、北上山地が国内候補地となった国際リニアコライダー(ILC)に触れ、「国の有識者会議は日本への誘致に向け、具体の議論を進めており、今後実現に向けて重要な時期を迎える」として、国への働き掛けをはじめ、あらゆる取り組みを進める考え。

  第3期APでは次期長期計画に向け、「県民の幸福を追求する自治体・岩手として、県民計画の先を見据え、岩手ならではの豊かさを育む観点も取り入れたAPを着実に推進する」と強調した。

     
  千葉茂樹副知事  
 
千葉茂樹副知事
 
  知事選の公約に掲げた幸福度指標については次期長期計画で本格導入する。「岩手ならではの生き方や豊かさを重視し、個人の幸福と集団全体の幸福との関係性にも着目し、『幸福度』や『幸福量』の考え方を導入し、施策の展開に生かす」と宣言。今後、試行的に指標導入と評価などへの活用を図る。

  同日の本会議は八重樫勝県教育委員長の演述後、当初議案83件、報告2件が一括上程され、提案理由が説明された。このうち20日で任期満了を迎える千葉茂樹副知事(61)を再任する人事1件が採決され、全会一致で同意された。

  休会をはさんで25日に本会議が再開。交渉4会派による代表質問が行われる。



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