盛岡タイムス Web News 2016年  2月 19日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉289 草野悟 さんりくしおかぜ引退迫る


     
   
     
  どれほど三陸鉄道の話題アップに貢献したでしょうか。1984年、三陸鉄道の開業の時に新車納入された「さんりくしおかぜ号」。最初は南リアス線を走っていました。2002年に三鉄初の「お座敷列車」に改造され、現在は北リアス線を走っています。30年永年勤務の車両なのです。東日本大震災では難を逃れました。その後は、あのNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の「しおさいのメモリーズ号」として常にドラマの中心にいました。アキちゃんとユイちゃんのデュエット、小泉今日子さんの「潮騒のメモリー」に合わせて踊っている姿が目に浮かびます。冬になると「こたつ列車」として活躍しました。多くのお客さんとともに走り続けた30年でした。

  最後の花道として、3月19日は、「あまちゃん」のセットが忠実に再現された「しおさいのメモリーズ号」として最後の運行をします。3月29日から31日までの3日間は、文字通りのラストラン。北リアス線を1日1往復、最後のお勤めをします。三陸鉄道の開業の時に着任ですから、その当時入社した大半の社員も30年勤務となります。社員の胸中も思い出がいっぱいと、故障もなく走り続けてくれた感謝の気持ちでいっぱいなのです。

  ラストランの3日間は、おそらく多くの「あまちゃんファン」や「三鉄ファン」「鉄道ファン」、沿線住民の方々など多くの人たちが最後の姿を見に集まってくると思います。この後は、震災後にクウェート国から寄贈された新車のお座敷列車「さんりくはまかぜ号」が引き継ぎます。東日本大震災から5年。次のステップアップへ向けて、社員も車両も全開です。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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