盛岡タイムス Web News 2016年  2月 23日 (火)

       

■  いわて国体 県勢連日の頂点 勇躍ノルディック陣 三ケ田泰良(盛岡中央高3年)逆転V コンバインド少年男子 畠山長太(八幡平市産業振興)6位 成年男子B


     
  後半のクロスカントリーを先頭でゴールし、大きなガッツポーズを見せる三ケ田泰良(コンバインド少年男子)  
  後半のクロスカントリーを先頭でゴールし、大きなガッツポーズを見せる三ケ田泰良(コンバインド少年男子)
 
  希望郷いわて国体冬季大会スキー競技会(スキー国体)は22日、八幡平市で各種目が行われた。このうち、田山スキー場矢神飛躍台などで行われたコンバインドの少年男子で、三ケ田泰良(盛岡中央高3年)が優勝。同種目の成年男子Bでは、永井健弘(盛岡市役所)が2位、永井陽一(安代中教諭)が3位、畠山長太(八幡平市産業振興)が6位に入賞。このほかのコンバインド、クロスカントリーでも入賞者が出て、県勢の入賞ラッシュとなった。

  コンバインドはジャンプとクロスカントリーの成績で競う。三ケ田は前半のジャンプで78bを記録し、2位につける。2・5`のコースを4周して競う後半のクロスカントリーで、三ケ田は首位の選手から16秒遅れでスタート。1周目終了の段階で首位の選手の背後に付くと、そのままレースを進める。三ケ田は残り約500bでスパート。下り坂を利用して首位に立つと、そのまま先頭でゴールに飛び込んだ。前回、前々回大会を制した小林陵侑(土屋ホーム、同高卒)に続き、同種別で県勢が3連覇を果たした。

  三ケ田は「優勝できてほっとしている。ジャンプは風も良く、前日のスペシャルジャンプで失敗した部分の修正もできたし、テレマークも入れられた。クロスカントリーは前の人を風よけに使い、シナリオ通りの走りができた」と話す。

  父で、アルベールビル五輪ノルディック複合団体の金メダリストの礼一さんも成し遂げられなかった国体少年種別の優勝については「クロスカントリーのコース上では、父の応援がよく聞こえた。『国体で勝ちました。父さんにも勝ちました』と報告したい」と誇らしげに語った。

  卒業後は父と同じ明治大に進学予定。「将来的に父に勝ちたい。今はまだ父の名前の方が先に来る。少しずつ、自分の名前を大きくしたい」とさらなる飛躍を誓った。

  23日は安比高原スキー場でジャイアントスラロームと田山クロスカントリーコースでクロスカントリーの競技が行われる。競技終了後の午後4時から、同市大更の市総合運動公園体育館で表彰式が開かれ、都道府県ごとの総合成績が発表される。 

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  コンバインド後半のクロスカントリーで競い合う永井健弘、陽一(左から)  
  コンバインド後半のクロスカントリーで競い合う永井健弘、陽一(左から)
 
  「二人で表彰台に立つことが目標だった」。22日のスキー国体コンバインド成年男子Bで2位の永井健弘(29)=盛岡市役所=と3位の永井陽一(34)=安代中教諭=は口をそろえた。幼いころからスキーに打ち込んできた兄弟が、生まれ育った八幡平市で開催されたスキー国体で価値ある結果を残した。

  前半のジャンプで健弘は99・5点を獲得し3位、陽一は99・0点を獲得し4位で後半のクロスカントリーに臨んだ。ほぼタイム差なしでスタートしたクロスカントリーでは、2人で先頭を猛追。5`の半分となる2・5`地点は、陽一が2位、そのすぐ後ろを健弘が3位と、好位置につけ通過。そのまま最後の直線に入ると、2人のデットヒートが始まる。健弘がわずかに先んじ、兄弟のし烈な対決を制した。

  地元国体に向け、兄弟で練習を重ね高め合ってきた。時にソチ五輪に出場した二男の秀昭さん(32)=岐阜日野自動車=を交えることもあったという。競技後取材を受けた健弘は「兄貴と一緒に走れてよかった」と涙を見せた。陽一も「生まれ育った地で、弟と表彰台。とてもうれしい」と表情を緩めていた。

  会場には2人の関係者も応援に駆け付け、競い合う兄弟の姿を見守った。職員である健弘の活躍を見守った谷藤裕明盛岡市長は「スペシャルジャンプに続き、よく頑張った。兄弟での競い合いはすごかった」と興奮。陽一が安代中で副担任を務める学級で学ぶ齋藤大貴君(1年)は「普段は、良いことは良い、悪いことは悪いとしっかりいう意志の強い先生。必死に競技に打ち込む姿は初めて見た。心の底から勝ってほしいと思った。永井先生から学んでいることを誇りに思う」と話していた。
(佐々木貴大)

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