盛岡タイムス Web News 2016年  2月 23日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉89 盛岡市 本町地域 地図上に歴史の時間軸も 振興会がフリーペーパー 「栞ものがたり」発行(泉山圭)


     
  散策マップ掲載の城下盛岡ほんちょう栞ものがたりを発行した本町振興会  
  散策マップ掲載の城下盛岡ほんちょう栞ものがたりを発行した本町振興会
 
  盛岡市の本町かいわいには、三ツ石神社、おかんの墓など、多くの名所がある。訪れる観光客や市民に、こうした魅力を知ってもらおうと本町振興会(松本静毅会長)は、散策マップを掲載したフリーペーパー「城下盛岡ほんちょう栞ものがたり」を発行した。市販の観光マップとはひと味違う、地元ならではの目の付け所が光る一冊。同振興会の66店舗で2月下旬から5千部を配布している。

  タブロイド判4nの冊子には、見開きの散策マップ、振興会の店舗紹介などを掲載。マップには、観光客の利便性を考え、飲食店やランドマークなど、振興会以外の店舗も載せた。散策スポットとして、上の橋の青銅擬宝珠(ぎぼし)、国天然記念物の龍谷寺のモリオカシダレ、平野商店(旧平野旅館)など13カ所も紹介する。

  一方、マップ上にはあえて詳細は記載せず、振興会店舗を訪れると各観光スポットの詳細が書かれたしおりをもらえる工夫を取り入れた。マップを見て散策するだけでなく、まちの人の温かさにも触れてもらおうという試み。

  マップには油町、花屋町、大工町など旧町名も明記し、同地域の歴史もうかがわせる。ジョイス本町店の敷地内を通る三ツ石神社近道、桜の花びらをあしらった桜開花スポット、地域に多数ある歌碑など、地元だからこそ紹介できる情報も盛り込んだ。冊子は年1回程度の発行を予定しており、まちの動きに合わせてマップも更新していく。

  マップ製作を手掛けた香雅堂印房の山本栄吾さん(47)は「この半径何百bかの中には一日、半日楽しめるスポットが点在する。城下町で古い歴史があるまちなので、掘り起こすと街角のいつも目にするものに意外な歴史やエピソードがある。それを知った上で歩くと、散歩する行為自体も漫然と歩くのとは色が違ってくる」とマップの魅力を語る。

  松本会長(62)は「訪れたお客さんにこれを活用して、良いおもてなしをし、本町かいわいがほっこりする人情味の厚いまちという雰囲気になってもらえれば。マップを作ることで直接イベントに関われない振興会の店舗も、会員同士の絆が深まる機会になれば」と期待した。
     (泉山圭)

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