盛岡タイムス Web News 2016年  2月 29日 (月)

       

■  景観などの視点で地域の今後展望 盛岡八幡界隈まちづくりの会 商店街の若手が討議


     
  街並み景観など八幡界隈のまちづくりについて意見交換するパネリスト  
  街並み景観など八幡界隈のまちづくりについて意見交換するパネリスト
 

 盛岡市の八幡界隈(かいわい)の街並み景観像などについて考える、まちなみ景観委員会キックオフ・フォーラム(盛岡八幡界隈まちづくりの会主催)は28日、同市松尾町の盛岡劇場で開かれた。フォーラムは、同会の中に2月に発足したまちなみ景観委員会の初の公式行事。市民ら約40人が参加し、にぎわい創造の一環として開催している八幡ぽんぽこ市などに加え、地域の魅力を生かしたまちづくりを進めるために景観などの観点から八幡界隈の今後の在り方について考えた。

  フォーラムでは、中心市街地の商店街若手代表として八幡町の大石仁雄さん(同会会長代行)、肴町の佐々木健二さん(永卯地所代表取締役)、紺屋町の森理彦さん(森九商店店主)、材木町の東海林千秋さん(上野法律ビジネス専門学校勤務)をパネリストにパネルディスカッション。各商店街の現状を踏まえて、八幡町の魅力やまちづくりの課題などについて意見交換した。

  「八幡に何が必要か」のテーマで、東海林さんは八幡界隈に多い横丁を取り上げ「さまざまなことを書いたパネルもそうだが、この辺りはこんな感じだったとビジュアル的に分かるような写真や絵があり、自分自身もタイムスリップでき、昔の風景と今現在目の前に広がっている新しい街並みや道路がリンクできるようにすれば街歩きの楽しみが広がるのでは」と提案した。

  佐々木さんは、岩手、盛岡全体に言えることとして情報発信の弱さを挙げ「知らなければ存在していないのと一緒。実際に触れられるパネルでもネットでもいいので、いろいろな技を駆使し、みんなに知ってもらえる努力を怠らないことが必要」と指摘した。

  八幡界隈まちづくりの会では、フェイスブック、ポスター、チラシ、マスコミなどメディアを連携させて情報発信に取り組む。大石さんは「昨秋、八幡町地区懇談会で地域の子どもたちや親が昔の写真を見ながら街歩きした。実は何十年住んでいても初めて知ったこともあり、掘り起こせばすごいんだということが分かった。まずは、自分たちが街の良いところをもっと知らなければ」と話した。

  「八幡町こんなイメージの街並みがあれば」のテーマで、佐々木さんは多くの商店街と違い、店舗と住宅が一緒であることを八幡町の強みと捉え「空き家が出たときにクリエーターなどが住みながらお店をやれるシステムがあれば」と提案。空き店舗が空き地になることこそ地域にはマイナスと指摘した。

  森さんは、紺屋町などの街並みを踏まえ「連続したところでの街並みのつながりは、気持ちよく歩く上で大事」と一体感のある景観の必要性を説いた。大石さんは「街並みで統一目線を作ろうということは大事。(八幡町では)かつてあった盛岡芸妓の詰め所がメーンのイメージになるのでは」と話した。

  同日は、鉈屋町の景観づくりなどに携わる盛岡設計同人の渡辺敏男さんによる「盛岡まちなみ塾の取り組み」と題した基調講演も行われた。

  同会の明戸均会長は「これから八幡の街並み景観づくりに本格的に取り組む。各家庭、店の前に同じような門灯を掲げての景観づくりも考えている。同時にバリアフリーの観点で、車いすスロープの各店舗への配置、通りへの長椅子設置もしており、人にやさしいまちづくりもこれからの活動の基本としている」と話した。
 


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