盛岡タイムス Web News 2016年  3月 14日 (月)

       

■  星空に夢のミッション 岩手医大 油井亀美也さん(JAXA宇宙飛行士)が講演 国際ステーション滞在を報告


     
  参加者の質問に答える油井さん  
 
参加者の質問に答える油井さん
 

 JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)宇宙飛行士の油井亀美也さん(46)のISS(国際宇宙ステーション)長期滞在ミッション報告会は13日、矢巾町西徳田の岩手医科大矢巾キャンパスで開かれた。油井さんは2015年7月23日から同年12月11日までの142日間、ISSに滞在した。同日は730人が来場。ISS滞在時のミッション内容など、日本人宇宙飛行士として貴重な経験、実績を積んだ油井さんの話に来場者らは目を輝かせた。

  油井さんは日本人宇宙飛行士で初めて、宇宙ステーション補給機「こうのとり」のキャプチャ(把持)に成功した。油井さんは「これまで訓練してきたし、若田(光一)さんの声掛けもあり落ち着いてやることができた。無事つかんだ時には、おめでとうと言ってもらえてうれしかったし、中年の星として輝けたかなという感じだった」と振り返った。

  同日は来場した児童生徒からの質問も相次ぎ、油井さん自らが子どもたちのもとへ駆け寄り質問に答えた。「宇宙飛行士になるために大切なことは」の問いに対しては、油井さん自身が農家の生まれであることを話しながら「まず勉強。また、子どもの頃は、家のことは言われなくてもやらなければならなかった。そういう先行的に仕事をすることは宇宙飛行士として大切なことなので、家の手伝いも大事。あと、しっかり遊んでほしい」とアドバイスした。

  宮本穂生君(軽米町立軽米中2年)は「宇宙飛行士は大変そうだけど、とても魅力的な仕事だと思った。宇宙での生活の様子も聞けて、特にトイレの仕方が地上にいるときとは違うことなど、面白いと思った。宇宙は無重力でものが浮いたり、食べ物も普段食べているような物と違ったりしているのが不思議だと思った」と話していた。

  油井さんは報告会後「岩手は初めて来て驚いたが、非常に自然が豊かな場所。興味を持って外に出ればいろんなことを学べると思う。夢を大きく持って、勉強、お手伝い、遊びと頑張ってほしい」と話し、「6月に大西卓哉宇宙飛行士のフライトがあるので、しっかりサポートしたい。ISSの船長もやってみたい。いつになるか分からないが、やるべきことをしっかりやっていれば、近づいてくると思う」と抱負を語った。


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