盛岡タイムス Web News 2016年  3月 16日 (水)

       

■  冬の装い脱ぐ 盛岡地裁の前庭 石割桜の雪囲い外れる 早春の光に風格の幹


     
   
 
冬を越え久しぶりに幹を見せた石割桜
 

 盛岡市内丸の盛岡地方裁判所敷地内で15日、国の天然記念物に指定される石割桜の雪囲いが外された。1933(昭和8)年から石割桜の手入れを行う老舗造園業・豊香園(同市本町通、藤村孝史社長)の社員6人が早朝から作業。例年より早い春を感じさせる青空に、石割桜の堂々たる姿が映えていた。

  石割桜は庭石の破れ目に生育したエドヒガンで、樹齢380年ほどと推定されている。高さは約13b、幅は18bほど。豊香園によると、枝の幅や石の割れ目は現在も少しずつ広がっており、成長は続いているという。

  毎年11月下旬に、幹にはこもが巻かれ、枝折れを防ぐ囲いが施される。同日は三重に巻かれたこもを取り外し、クレーンでつりざお3本と長木20本を撤去する作業が行われた。

  今年の開花は例年並みの4月20日ころと予想されるが、暖かい日が多いことから早まる可能性もあるという。藤村社長(64)は「ゴールデンウイーク前に花が終わってしまうかもしれない。いろいろな方々に、こんなに力強い桜が盛岡にあるということを見てほしい」と話す。

  今年は5月に、石割桜の種子から育った苗木が釜石市の津波到達点に植樹されることになっている。「石割桜にはまだ石を広げるほどのパワーがある。ぜひその子どもを見てもらい、元気な街にしてもらいたい」と話した。

  盛岡地方気象台によると、盛岡市の同日の最低気温は平年より2・1度高い氷点下0・2度、最高気温は7・8度でおおむね平年並みだった。


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