盛岡タイムス Web News 2016年  3月 23日 (水)

       

■  2016年地価公示 住宅地(盛岡市)18年ぶり上昇 全県は横ばい 盛南、都南など需要増 商業地6年連続下落幅縮む


 県は2016年の地価を23日付官報に公示した。それによると、県内全体では引き続き下落が続き、住宅地は15年連続、商業地は23年連続となった。一方、下落幅は商業地で6年連続縮小し、住宅地で15年並みの横ばいだった。住宅地については、特に盛岡市が盛南開発地区とその周辺で需要が高まり、平均変動率が1998年以来18年ぶりに上昇した。沿岸部では復興事業の進捗(しんちょく)に伴い住宅地は上昇幅が縮小し、商業地は上昇地点こそあったものの平均変動率が下落に転じた。

 ■住宅地

  上昇は31地点あり、構成比で約4分の1を占め、前年の22地点を上回った。内訳をみると、盛岡市18地点と近隣の滝沢市、紫波町、矢巾町各1地点で計21地点となり、沿岸は宮古市など4市で10地点。横ばいは32地点で前年38地点を下回った。上昇、横ばいを合わせると、下落62地点をわずかに上回った。

  上昇率上位10地点のうち5地点が盛岡市で前年圏外から上昇。前年9地点あった沿岸が5地点になった。1位は大船渡市立根町字中野地内の上昇率4・7%(前年8・6%)で、前年1位の9・4%からすると上昇幅が縮小している。

  盛岡市は全42地点のうち上昇18地点、横ばい17地点、下落7地点で、平均変動率が前年0・1%下落から0・6%上昇に転じた。盛南地域の商業集積に引っ張られ、周辺地区でも上昇している。

  16年地価公示岩手分科会の横田浩代表幹事(横田不動産鑑定代表)は「盛岡西バイパス沿線で住宅需要があり、売りに出せば即売れる状態。津志田や南仙北など隣接地も同様」と話している。

  ■商業地

  上昇は、山田町、大船渡市、釜石市の沿岸3地点で構成比6%に満たない。横ばいが21地点で前年より2地点増え、構成比4割。下落は28地点で約54%を占め、構成比は前年を下回った。

  盛岡市は上昇地点こそないものの、全20地点のうち横ばいが18地点を占め、前年より2地点増えた。下落は2地点で前年より半減した。長年の地価下落による値頃感が反映しているとみられる。

  上昇した3地点を見ると、変動率は1・2〜3・5%。1位は山田町長崎2丁目地内の3・5%(前年3・4%)だった。大船渡市と釜石市は上昇幅がいずれも縮小した。

  価格水準の高位10地点をみると、いずれも盛岡市内。前年から順位は変わらないが、全て変動率ゼロの横ばいとなった。

  ■沿岸部、全国など

  沿岸は9市町村25地点が対象。住宅地は4割を占める10地点で前年に引き続き上昇したが、平均変動率0・3%と上昇幅が前年2・0%から縮小した。商業地は6市町8地点のうち3地点で上昇したが、平均変動率が前年0・3%から0・5%と下落幅がやや拡大した。

  全国平均は商業地と全用途で8年ぶりに上昇に転じ、住宅地の下落幅は縮小した。三大都市圏平均は全用途で上昇を継続、地方圏平均では全用途ともに下落幅が縮小した。

  東北は宮城、福島2県は全用途で上昇が継続し、青森、秋田、山形3県で下落幅が縮小。宮城、福島の上昇地点はそれぞれ住宅地が7割、商業地が6割を占める。

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  地価は県内25市町村の標準地183地点を調査。内訳は住宅地127地点、商業地53地点、工業地3地点。1平方b当たり平均価格は1月1日現在、住宅地が3万2300円で前年比0・4%減、商業地が6万8千円で同1・7%減、工業地が1万6400円で同2・7%減。


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